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REBORN(リボーン)標的218の感想(ジャンプ(WJ)2008年51号)

※WJ2008年51号の感想です。未読の方はネタバレ注意※

標的218:「到着」
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「僕は君達の味方だよ」
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こんな展開の中、受身の取れないスパナがかわいいとか悠長なことを言ってみたり。

前回ラストで、例の「白い装置」にたどり着いたツナたち。読者の期待に応える怒涛の謎解き編でした。

基本的には1つのご町内(並盛)、広がるとしてもせいぜい2国間(日伊)スケールだろうと思っていたREBORNの舞台が突如ワールドワイドになった回ですね。

1つ謎が解かれるたびに新たな謎が出てくる、という状態ではありますが、とりあえず順番に感想を。

まず、獄寺たちが、ツナの首を絞めたことを「夢」だったと思っているようで良かったです。半分本当だと知ったら、獄寺なんて一生引きずりそうだもの。

ツナはきっと本人たちには言わないと思うので「全員が同じ『夢』を見るとかおかしくない?」とか誰かが言い出さなければセーフ。

あとは、守護者のみなさんも正ちゃんも誰もスパナの存在につっこまないことが若干悲しい。悲しいですが、この天然男がからむとあっという間にギャグパートに突入しそうなので、このシリアス局面では仕方ないですね。

誰もつっこまなくても自分はつっこむんですが(ならいいじゃない)、正ちゃんが睡眠ガスを毒ガスに切替えちゃうぜ的なことを言ったときの。

スパナ:「正一…?」

これって、

「(まさか本当に殺す気なのか)正一…?」

って意味でいいんでょうか。
正ちゃんが、簡単に人を殺そうとしていることが信じられない、って思ってる感じ。

結局のところ、スパナって人を殺したことがないんじゃないかなと思います。
「モニター越しの殺しはいいけど」って以前言ってましたけど、あれは「他人が」殺しをしてるのをモニター越しで見るのはいい、って意味だったのかな。まぁ、普通は見るのもイヤですしね。

モスカに搭載していたのも催涙ガスでしたし。あれを毒ガスにしていたら勝負決まってたと思います。まぁ、地下組織で使うにはだいぶリスキーですけど。

そう考えると、スパナはミルフィオーレからボンゴレに転職とかじゃなて、もうマフィアから足洗ったら、と思わないでもないですがでも大丈夫。
ボンゴレは今後、穏健派に突き進んでいくこと確定ですから。

ツナが10代目になったら構成員(構成員って言うな)総出でボランティア活動でも始めるんじゃないかって勢いですからね。(どんなマフィア?)

ツナ:「君達チェルベッロでしょ!? 」

このセリフは、一応ボンゴレの外部機関なのにってことだと思うんですが。
いや、正ちゃんといいXANXUSといいツナといい、この漫画のボス格どもは本当に彼女たちを信用しすぎだと思います。

自分的には、チェルベッロちゃんたちが実は宇宙人だろうがアンドロイドだろうがクローンだろうが驚かないレベルまで来ているよ。だから味方とか思わない方がいいって絶対。

あ、ツナの後ろでツナの動きにシンクロしてるスパナがかわいいです。つか何してんだこの人w

獄寺:「オレ達にかまわずそいつらをやってください!!」

やっぱりというかなんというか、当たり前のように言う獄寺。クロームちゃんが戸惑ったのは、たぶん命が惜しいというより(ニャンコのために命を投げ出せる人ですよ)、自分が死ぬと骸が実体化できなくなることを考えてしまったんだと思います。

→後日追記:訂正。クロームは、ボンゴレアジトにいるときに、夢で白い装置の中に骸がいることを感じ取っていたんでした。だから、白い装置を壊したくないと思ったんですね。伏線伏線。

→さらに後日追記:訂正。違ーう!!骸さんは服役中だ。守護者みんなが入ってるからだ。理解してないなぁ自分・・・(自分にがっかり)

察してやれよ獄寺と思いますが、この場面で彼の思考がそこまで及ばないのは逆に自然なことですね。
リボーンがいるとかツナがツナギ着てるとか知らない兄ちゃんがアメ食ってるとか、普通なら浮かぶべき疑問が全部吹き飛ぶ極限状態ですからね。

というか、そもそも骸やクロームちゃんを重要視していないのが彼ですし。(つかツナ以外を重要視していないのが彼ですし)

余談ですが、もし本当にこの状況(人質を取られてリングを要求される)だったら、ツナはまず間違いなく大空のリングを渡したんじゃないかと思うのです。

対テロ戦でもそうですが、「人質を取られたときのトップの対応」って本当に難しい…。
人質優先にしてしまうと、逆にファミリーを誘拐の危険にさらすことになる(人質が効果的なことがバレたら、積極的に利用されるから)。しかし人質を見捨てるのも辛い。

ツナの仲間を思う気持ちが強ければ強いほど、将来的に他のイタリアンマフィアと渡り合っていけるのかちょっと心配です。

あ、10年後ツナとリボーンがやっぱりシルエットだったとかは、ええ、大丈夫です。例の「人気投票・ショック」で耐性はばっちりできてます大丈夫。いまさら取り乱したりはしません。…あれ、でもちょっと涙が。

さてさて。ここからが今回のキモになる部分だと思うんですが、長らく謎だった白蘭サンの目的、そしてアルコバレーノの存在理由についての大きなヒントが出てきました。

・白蘭の目的は「この世界を手中におさめもうひとつの世界を創造する」こと
・アルコバレーノの使命は「トゥリニセッテを守る」こと

「トゥリニセッテ」を守る善玉(アルコ)と、世界征服を企む悪玉(白蘭)ってことで…いいのか…?

えっと、こんがらがってきたので、白蘭の計画をまとめてみます。

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【白蘭の計画】

1.【目的】トゥリニセッテを完成させて世界征服

2.↑のためにマーレリング(守護者ジッリョネロ)、おしゃぶり(守護者アルコバレーノ)、ボンゴレリング(守護者ボンゴレ)が必要

 2-1.幻騎士を利用してユニを操り、マーレリングを入手

 2-2.ノントゥリニセッテを放射してアルコバレーノを抹殺、おしゃぶりを入手

 2-3.ボンゴレリングを入手したいが、すでに破棄されていた

  2-3-1.10年バズーカの研究をしていた入江正一をスカウト

  2-3-2.10年前のボンゴレ守護者をボンゴレリングごと召喚して、マーレリングの力でボンゴレリングを入手

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で、正ちゃんは協力しているように見せて、白蘭の計画を阻止しようとしていた。彼の目的は、トゥリニセッテの完成を阻止すること?(だけかな?)

正ちゃんは本当は最初のボンゴレアジト急襲作戦を成功させたかったんだろうなぁ。守護者は生け捕りって言ってたし。ツナたちが潜入したときの「なぜここにボンゴレがいるんだ」は本音だったのかも。

まぁ、たまに「おまえ本気で殺す気だったろ」と思えるところもないではないですが、本気に見せないとクセ者ぞろいの周りに怪しまれますしね。下手うって更迭されては元も子もないです。

それにボンゴレから殴りこんでくるとは思ってなかったと思うので、生かさず殺さずのアドリブを続けてたと思うとすごいです。

もしくは、最初からある程度の犠牲は想定(覚悟)してたとか。いや、それが普通かな。

例えば、山本と幻騎士を接触させたのは、白蘭や周囲に対するカモフラージュのために山本を切り捨てようとしたんですよね。

「いつも全体を見てるすごい奴」とは正ちゃんに対するスパナの評価ですが、全体を見るっていうのは、目的を達成するために物事に優先順位を付けて、必要なら低いとこから切っていくことだと思うのです。だからそれはそれでアリですけど…でもなぁ…(複雑)。

最悪、ボンゴレが全滅してもボンゴレリングが手に入れば(そしてそれらが白蘭に渡る前に破棄できれば)良かったのか、守護者が数人倒されてもツナがたどり着けば良かったのか。正ちゃんの中で、何が守られればオッケーで何が切り捨て対象だったのかはまだ不明です。

もしかして、10年後ツナはこのこと(ボンゴレリングが世界にとって重要なもので、悪用されたら大変)を知ってボンゴレリングを破棄したんでしょうか。
10年後山本は「争いの火種になるのを避けるため」と言っていましたが、ツナは誰にも相談せずに1人で決断したのかも、と思います。

余談ついでに、正ちゃんの銃は「COLT MK Ⅳ」。確かコルトローマンっていう銃があったなぁ、と思って検索してみたら、同じ米コルト社製の銃でした。護身用に使われることが多い、メジャーな銃のようです。

そしてそして。なんだかんだでようやくファミリーが全員集合。うん、次回も怒涛の謎解き編2、ということだと思いますが、とりあえず正ちゃんボンゴレ側のヒトかぁ。良かったなぁ。これでスパナと敵対することもなくなって一安心です。

正ちゃんは、このゴタゴタが終わってもボンゴレ(マフィア)に入るとかでなく一般人に戻るのがいいんじゃないかと思うんですが、スパナとジャンニーニと3人で技術屋さんになるのもいいかも。

だって彼は司令官とか本当に向いてないですよ。胃に穴あけて吐血する前にツナたちが到着して良かったと心から思います。ふぅ。

・WJ50号・標的217「超爆発」の感想はこちら。
・WJ52号・標的219「真相」の感想はこちら。

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