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REBORN(リボーン)標的219の感想(ジャンプ(WJ)2008年52号)

※WJ2008年52号の感想です。未読の方はネタバレ注意※

標的219:「真相」
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「たくさんひどいことをして…本当にゴメン」
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読者の期待、むしろもはや飢えと渇きに応える怒涛の謎解き編2でした。
密度の濃さにクラクラしますが、とりあえず順番に感想を。

扉絵は正ちゃん。大量の書類に内服薬に目薬に複数台のノートPC。えっと、まんまデスマーチ中のSEですね。贈る言葉は一言「かわいそう」。

あ、左側のノートにランボさんの絵があります。

タイトルカットには、漫画の一部にタイトルが入っているタイプと、独立した一枚のイラストのタイプがあると思いますが、今回のようなイラストタイプだとより嬉しいです。1コマ漫画みたいで、ストーリーがよりふくらむ気がするんです。(より妄想できるともいう)



●今週のスパナさん

スパナ:「正一…逆ギレ(プッ)」

このヒトは…本当に…。

何だか、かの内藤ロンシャンを超える(もしくは逆ベクトルの横綱的な)KYキャラになりつつある気がするんですけど。この場面でカケラでも笑ってんのあんただけだ。

さらに。リボーンの存在には今回ようやく正ちゃんがつっこんでくれましたが、やっぱり誰にも存在をつっこまれなかったスパナでした(ごーん)。でもツナやリボーンとセットでよくコマに登場してきて嬉しいです。

天野先生には、なにか「1話に最低1度はスパナにスポットライトを当てなければ」みたいな縛りでもあるんでしょうか。えっと、嬉しいのでぜひ続けてくださいお願いします。

「獄寺の言う通りだ!!そんな話信じられるか!!」

これはラルのセリフでいいのかな。正ちゃんの告白をにわかには信じられないボンゴレファミリー一同ですが、どうやら読者的には正ちゃんの話を信じても良い様子です。

正ちゃんは、さらに未来の自分(あるいは誰か)から、白蘭による悲惨な未来の情報を得ていたんでしょうか。白蘭サンの能力に関する発言からも、なんかそんな感じですよね…。

しかし、24時間監視されてるって…。正ちゃん、白蘭サンに全然信用されてないってことですか。彼はミルフィオーレに10年バズーカをもたらした功績だけでAランクになったんでしょうか。もしそうなら、ミルフィオーレ、ちょっと成果主義すぎです。

つか24時間監視カメラって、プライバシーなさすぎで発狂しかねない状況ですけど、研究所とかの重要な場所にはカメラがあって妙なことできないって意味でいいのかな。私室とかは監視されてないよねさすがに…。でも白蘭サンやりかねないところが怖い。

正一:「ワザとモタついて遅らせたんだ!!」

これは、今まで「なんて要領の悪い指揮官w」と思っていた読者にぶつけた言葉かも(笑)かくいう自分も、今までさんざん彼をビックリ要員よぱわりしてました。すみませんでしたごめんなさい。

で。全てを知りつつ、すっとぼけてた人がもう一人。10年後ヒバリさんです。タヌキだらけだな…。

イーピン、京子ちゃん、ハルを未来に連れてきた理由も判明。こちらは心理的なものでした。この容赦ない発想…発案者は正ちゃんでもツナでもなく、なんかヒバリさんっぽい。

「君たち草食動物にはそれくらいしないと効果ないよ」的な。

で、それに対するツナの怒りはもっとも。でも、指揮官として正しいのは残念ながら正ちゃんの方かな…。

前回感想でも少し触れましたけれど、物事がすべて平和的に解決すればいいんですが、そうでない場合は、目的達成のためのプライオリティ(優先順位)づけが、指揮官の重要な仕事なわけで。

より大きな目的のために、断腸の思いで犠牲に目をつぶることも、必要なときがあるんですよね。本当は、こんな知ったような正論よりツナの怒りに賛同したいんですけど…。



あと、「10年後の君」とか「この時代の君」とか、正ちゃんのキラーワード連発鼓動の早打ちが止まりません。正ちゃんあなた、自分が10年後ツナと知り合いなことを遠まわしに自慢してますか?(←言いがかり)

10年後のツナを知っているんだね君は…いいなぁ…。(ため息)

で、正一、ツナ、ヒバリさん。
つまりこの3人がグルで、それ以外の人は全員が入江正一を敵と認識していた、と。なんですかこの魔のデルタアタックは。

この事実は、他の守護者(特に獄寺とか)には結構なショックかも。それに、10年後ツナがリボーンにも相談しなかったのも意外でした。
この計画の言い出しっぺは誰だろう。ありそうと思うのは、ヒバリ→ツナ→正一の順番かな。
白蘭の計画と未来の情報を最初につかんだのはヒバリさんで、ヒバリさんがツナに話し、ツナが10年の間に知り合っていた(頭のいい)正一を仲間に入れた。

それか正一→ツナ→ヒバリかな。白蘭の計画と未来の情報を知った正一が、何だかよく分からないけど時間に干渉できるらしいモノ(10年バズーカ)を持つご近所さんツナに助けを求め、ツナがヒバリさんに話した。

どちらにしても、ヒバリさんと正一をつないだのはツナかなと思います。

そしてそして。白蘭の計画を知った(もしくはさらに未来の誰かから悲惨な未来の情報を得た)3人は、阻止するための計画を立て、それぞれの役割につくわけですね。

・正一→10年バズーカの情報を手土産に白蘭に近付き、ミルフィオーレに潜入。同時に、10年前の自分と接触し、計画に従って10年前の守護者たちを順番に未来に送る

・ヒバリ→ボンゴレ守護者として並盛アジトで待機。正一によって未来に送られてきた山本と獄寺をγから救う、ツナを鍛えるなど、守護者に情報提供&保護&強化を行う

・ツナ→不明

ミルフィオーレに顔が割れているツナとヒバリさんには、もともとスパイは無理ですが、それにしても正ちゃんはよく騙しきってきたと思います。キツかっただろうな…。

人類の未来を賭けた重すぎる戦いにたった3人で挑んだ正ちゃんとヒバリさんとツナ。彼らの絆は相当に深いものだと思いますし、そのヒバリさんとツナに対して敵を差し向けなければならなかった正ちゃんの心中は推し量って余りあるものがあります。それはお腹も壊すよ。(哀)

で、ツナなんですが、この状況では、いくら性善説ばりばりのツナでも、まともにミルフィオーレとの交渉の席につくとかは考えにくいと思うんです。更に、もし未来からの情報提供者がいた場合は、自分の運命についても聞いたと思うのでなおさら。

まぁ、戦闘回避の最後の望みをかけて行ったとかはありえなくはないですけど。
で、まさか射殺されるとは思っていなかった、もしくは、防御して行ったけど白蘭に破られたとか。

…うう、生きてるって思っていいのかな、10年後ツナ。白い装置の中に入ってるのは死体じゃないって信じてもいいですか?

ツナ:「やっぱり…」

これは、超直感で入江正一が敵ではないと確信したってことかな。

で、正ちゃんいわく、白蘭サンはどうも世界を支配して恐怖政治をしくつもりのようです。

正一:「ボンゴレ基地に何か連絡は?」

これは、イタリアのボンゴレ本部から、主力作戦の結果もしくは途中経過について連絡はあったかってことですね。
すっかり忘れてましたが、この攻撃作戦は世界中のボンゴレで行われているんでした。日本支部では、ミルフィオーレから逆に奇襲を掛けられたために他の支部よりも時間が早まったっぽいですが。



そしてラストは、おおおお、ヴァリアーだ。
リング争奪戦でツナたちに負け越した彼らですが、なんだろう、こう見るとすごく頼りがいを感じる。これがカリスマ性ってやつですか。しかし相変わらず派手な暗殺部隊ですね。陽動部隊の方が似合うよ絶対。
しかし、いまだに彼らを雇ってる9代目は本当に懐の広い方です。

このヒキからいくと、次回は、イタリアでヴァリアー大暴れの回…なんでしょうか。白蘭やユニのいるミルフィオーレ本部にヴァリアーが殴りこみ?それはそれでめっっっさ楽しみなんですが(10年後ベルかっこいいなー)、あの、

10年後ツナとヒバリさんと正ちゃんの話の続きはどうなるんでしょうか。

ここまできて放置プレイなんでしょうか。

10年後ツナのおあずけプレイ極秘扱いっぷりにはホント涙が止まりません。正ちゃん、頼むから回想してください頼むから。

で。ヴァリアーのアジトらしき城に「オレは今の10代目は認めない!」とか反10代目な旗を掲げちゃってる彼らです。XANXUSったらお茶目さん…と思いましたが、旗を持っていたのは相変わらずのレヴィでした。

XANXUSは今はヴァリアーのボスではないのかな。スクアーロがボス?でも、レヴィがご機嫌とりなんてしていることからすると、とりあえず元気に生きてはいるようで一安心です。

10年後山本とスクアーロ、あと了平とルッスーリアの間には、技を伝承したりとそれなりの交流があったようですが、ツナとXANXUS、レヴィとランボの関係はいまだ修復されていない様子です。10年前の恨みをいまだに引きずっているのか、それともこの10年の間に新たな火種が生まれたのか。(怖!)

でもツナが正式にボンゴレのボスになったら、ヴァリアーも9代目から引き継ぐことになるんですよね、きっと。

っていうか、あの!すごい気になるんですけど!

「オレは今の10代目は認めない!」ってことは、生きてるんですか?10代目!(だって、もし死んでたら、そんな旗降ろして祝賀会でしょ!)

…つくづくこればっかだな、自分。

あ、スクアーロもルッスーリアも(たぶん他のヒトたちも)しっかり匣を持っています!レヴィのヒゲはかなりなことになってますが(笑)、武器が傘じゃなくなりましたね。

で、左端の薬局の前に立ってそうな人がニューフェイス。なーんか一癖ありそうな感じです、性格もかぶりものも。

ケロヨン(仮名)は、ゴーラ・モスカの代わりの雲の人、もしくはマーモンの代わりの霧の人ってことでいいのかな。あ、もう属性はどうでもいいのか。

というか、ヴァリアー編でリングの守護者を名乗っていた彼らですが、本当にそれぞれの属性の波動を持っていたかどうかなんて分からないですよね。少なくともゴーラ・モスカは波動なんて持ってなかったわけですし。

それを言ったらボンゴレ守護者も同じですけど。ツナの大空属性は血縁的に決まっていたのかもですが、他の6人はよくうまく属性がバラけましたよね。リングが配られた時は単に性格的なもので守護者を割り振ったんだと思っていましたが。
家光パパはそれぞれの波動を知っていて彼らを守護者に選んだんでしょうか。たぶんそうですよね…。

たとえば、山本は雨属性ですが、もしヒバリさんも雨属性だったりしたら、どちらかは守護者にならなかったとかあるのかな。

個人的にはランボよりイーピンの方が守護者向きだと思っていますが、イーピンは他の守護者の誰かと属性がかぶっていたからならなかったとかね。(注・自分はランボさんが大好きです)

…まぁ、そんないろいろは置いておいて。とりあえず言いたいことはひとつです。



「あの旗 撃ち抜け」 (byルフィ)

・WJ51号・標的218「到着」の感想はこちら。
・WJ01号・標的220「We are VARIA!!」の感想はこちら。

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