「PSYCHO-PASS サイコパス」感想 最終話:「完璧な世界」
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サイコパス22話こと最終回、リアルタイム視聴。なんでかずっと体育座りで膝抱えて見てました。山場はほぼ前半で、後半は後日談って感じだったかな。なんだか平日深夜にどっと疲れましたがこの疲れる感じも今日までかと思うと寂しい。とりあえず高校生のときにこの作品を見てたら法学部を進路の視野に入れたかもしれないなーとか思ったりして。
まず、槙島さんのトラックに張り付いた朱ちゃんを狡噛さんが「あかね!」って呼んだのにものすごく最初で最後のトキメキを感じました。朱ちゃんが監視官で狡嚙さんが逃亡者な以上、この世界で結ばれるはずもない二人なんだけど、もう50年後くらいにお互いおじいさんおばあさんになったら一緒に住んだらいいんじゃないの・・・ピュアラブでいいんじゃないの・・・。
あと気になったセリフいくつか。まず槙島さんの「いい加減、僕たちを侮辱するのはやめてほしい」。この「僕たち」っていうのは槙島さんと狡嚙さんのことだよねきっと。タイマン邪魔した上に誰かついてきたと思ったら狡嚙慎也じゃなくて貴女ですか!!って感じでまあ八つ当たりかな(苦笑)ただ、槙島さんが「そうか、きみは」って言って朱ちゃんを撃たなかったのはなんでなのかしら・・・え、本当になんで?(思考力低下)
あと槙島さんの「僕が君以外の誰かに殺される光景はどうしても思い浮かばないんだ」。このセリフどこかで似たのを聞いたことがある気がするんです。いやパクリとかそういうことを言いたいんじゃもちろんなくて、この作品自体が名作のオマージュいっぱいな感じだから、このセリフもなにかのオマージュなのかなって思うのだけど、ううう思いだせない。
あと「僕の代わりを見つけられるのか」「いいや」。狡嚙さんのこの答えを聞けて、槙島さんは本当に、嬉しかったんじゃないかと思うのです。そして狡嚙さんもそれを分かってて言ったんじゃないかと思うのです。より高いスキル、代わりのきく関係、そういう世界に飽きた、と言って泣いてた(んだよね、あのシーンは)槙島さんは、「あなただけだよ」って言ってくれる誰かを、死に物狂いで追いかけてきてくれる誰かを、ずっとずっと探しながら、こんなところまで来ちゃったんだなあと思うとやるせないし切ない。強い人だからこそ誰も本当に理解してくれるまでは及ばず、なにも間違ったことを言っていないはずなのに、『孤独』。むしろ『孤高』といえると思うのだけど、そんな彼は、狡嚙さんになら殺されてもいいとずっと思ってた気がする。この日をずっと待ち焦がれながら、生きてた気がする。
そして2ヵ月後、の後日談。執行官になっちゃったギノさんは、うーん、まあ組織のしがらみから解放されてそれはそれでなんとかやっていきそうです。メガネどうしたのって思ってたら我らが朱ちゃんがしっかり突っ込んでくれて(ありがとう)、ダテだったことが判明。目元が嫌いっていうのは征陸パパに似ていたからだよね、くっそうとっつあん・・・(涙)そして手袋の左手は義手っぽい。この方もたいがい波乱の人生だなあ(合掌)
縢くんについては、うん・・・っつーことは局長のアレでああなったってことか・・・さすがにそのシーンをダイレクトに見たら自分はまず間違いなく16話で脱落してたので良かったといえば・・・良かったけど・・・(よろよろ)でも最後に狡嚙さん出てきたとき、どこかシビュラの監視下にないところにいるならそこに縢くんも合流してたらいいのに!って最後まで希望を捨てなかった自分の頭を誰かなでてやってください(頭つきだし)
いやでも、どこか人里離れた山とかには、シビュラ嫌な人とか潜在犯の人とかが普通に密かなコミュニティ作ってるんじゃないかと思うんだよね。狡嚙さんも、あと縢くんも、そこで暮らしてたら・・・いいと思うの・・・ほら縢くんとかネット情報に詳しそうだったからそういうネットワーク持ってたりとかさ・・・(よろよろ)
あとまあ細かいけど、とっつあんのお墓に置いてあったカギ(たぶんバイクの)、返しに来たのは狡嚙さん?かな?もしそうなら律儀だ(笑)
最後は新人監視官さん登場でおしまい。この子見たことあんぜと思ってwikiさらったらやっぱり璃華子お嬢様と同じ女学院の子でした。高校卒業して監視官になったってことか。あとはまあいいっちゃーいいんですけど唐之杜さんと六合塚さんのシーンでパソコン画面に頭ぶつけそうになったのは自分だけでいいです。ええええええ!!!(頭抱え)いやいいけどいいんですけど、あかん下の名前で呼び合ってることを微笑ましく見てる場合じゃなかった!!人間って本当に奥が深いですね!!(悟り)
単純に残酷描写と、あと思い入れのあるキャラが死ぬ話にとても弱い自分でしたが、過酷な展開、睡魔、そしてDVD残量と幾多の敵と戦いながらも22話すべてを視聴することができてよかったです。なんだろう今やたら達成感あるよ。
思えば第一話を見る前は、脚本家のお一人である虚淵さんがキャラが死ぬ展開を描かれることで有名な方だと聞き、「お気に入りキャラは作らない」と自分で自分に誓いを立てていました(苦笑)まあ長くはもたない誓いでしたが・・・それでもある程度の覚悟を持って臨めたことと、キャラ1人とかに入れ込むというよりは好意を一係のみんなにうまい具合に分散させられたことで(みんな好き)、最終ダメージは意外と少なくてすみました。ちょっとホッとしてます(笑)
サイコパス感想は以上でおしまいです。キャラ原案を担当された天野先生、スタッフほか関係者のみなさま、そしてここまで与太感想におつきあいくださった方、おつかれさまでした&楽しい時間をありがとうございました!(深々)
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