ワールドトリガー第31話感想(ジャンプ(WJ)2013年43号)
※WJ2013年43号の感想です。未読の方はネタバレ注意※
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第31話「迅 悠一⑤」
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「こちらの要求はひとつ」
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今朝ちょっと急ぎながらワールドトリガー読んで夜にこのブログ書こうとしたとき「サブタイトルなんだっけ」と思うものの内容からしてぜったい「迅 悠一⑤」だろうなって思ったら正解でした(挨拶)
「三雲 修」は③までで「空閑 遊真」も④までだというのに迅さんが⑤ですごぼうむきです頑張れ主人公コンビ!とか言いつつ今の先輩バトル編もすごい大好き今週も楽しかった!先週の予告にはなかったけど「大人気につき今週は21Pに増ページ!」♪
迅:「勝負ありだな」
今週は先週のヒキから少しだけ戻って、迅さんvs.太刀川さん風間さん戦の決着から。トリオン体でのバトルだから相手の体が実際に傷ついたり死んだりするわけじゃないと分かってても、よく知る相手をメッタ切りにして膝をつかせるのってあんまり気分のいいものじゃないよね普通は。嵐山隊に負けた出水くんみたいにあっけらかんとしてたらまだいいけど、風間さんとか本気悔しそうだし、だからこそここまで彼らに冷徹な目を向けられちゃう迅さんという方は恐ろしい。
それだけ、力ずくで遊真くんの黒トリガーを奪いにきた太刀川さんたちに怒ってたんだろうなあ・・・黒トリガーを「兵器」としてしか見なさない城戸派と「大切な人の魂」と見なす迅さんとの確執を感じる。あんまり「怒り」とかをダイレクトに表現してくる人じゃないから余計に怖いんだ、修くん遊真くんにしたら情に厚い良い兄貴分で間違いないと思うけど、これ絶対敵に回しちゃいけないタイプの人。
迅:「残念だけどそりゃ無理だ」
初見ではただただ不敵、もしくはサイドエフェクト発動に見えた迅さんのこのセリフが、後半でそうではなかったことが分かります。そもそもの最初から自分の取る行動を決めてたからこう言えたんだ。そして(城戸司令が迅さんの交渉を受けたと仮定して)、今回のA級トップたちとのバトルが最上さんとの『最後の共闘』になるってことも迅さんには分かってた。サイドエフェクトを除いても、これは迅さんにとって負けられない戦いだったんだって思います。なんだか迅さんと最上さんが離れてしまうことがすごく寂しい。
次に最上さんを使うのは誰なんだろう、最上さんに選ばれなかった太刀川さんは除外するとして、風間さん?でもさすがに最上さん争奪戦に風間さんが参加してたらあそこまで迅さん圧勝にはならなかったと思うので風間さんもナシかなあ。適合者の中で迅さんの次に強かった人は誰だったんだろう。今回は必ず城戸派の適合者から選ぶだろうし、三輪くんだったりして?それか新キャラ?(うずうず)
月見:「太刀川くんと風間さんが緊急脱出したわ」
月見さんは19歳、7月25日生まれで作中ではいま12月なので満年齢。20歳の太刀川さんとは学年で見ても1歳下(太刀川さんの誕生日がまだなら2つ下)のはずなのですが、「くん」付けかあ。なにか個人的に仲がいいとかがあったらいいな。ふつうに彼女さんとかでもいいけどもしそうだとしても仕事中は「さん」付けするかな?三輪隊長が自分の隊のオペレーターさんに手を出した太刀川さんに更なるイラつきを感じてたりしてたら楽しいんだけど(鬼)
佐鳥:「嵐山さん見ました?オレの必殺ツイン狙撃(スナイプ)」
嬉しそうな佐鳥くんかわいい。なにかと重かった今話の癒し。あとその場にいないとっきーと綾辻ちゃんをねぎらう嵐山隊長のいけめんっぷりが光ります素敵です。ほんとかっこいいなこの方な!
木虎:「うちの隊はテレビや広報の仕事をこなしたうえでの5位なんです」
このキトラちゃんと出水くんかわいかった・・・「相変わらずクソ生意気だな木虎」とかの返しも楽しい。不遜な感じのキトラちゃんかわいい。あと出水くんの喉仏すてき(そこ)
佐鳥:「出水先輩おれのツイン狙撃見た?」
出水:「あーうるせーうるせー。さっさと帰れ」
ここもまたかわいいのでピックアップ。しかしなぜ、なぜ絵がないですか!歯ぎしり!キトラちゃんは誌面に映す価値あっても佐鳥くんには無いと!・・・ええ、ああ、うん(納得だめぜったい)
しかしそのツイン狙撃で当の出水先輩の片腕吹っ飛ばしておきながら「見た?」とか佐鳥くんもいい感じにキチってますね(褒め言葉)うんいい感じ。あと一人称「オレ」ですか「おれ」ですかわたし「おれ」が好きです(細かい)
嵐山:「迅だって近界民に母親を殺されてるぞ?」
嵐山さんによる衝撃のカムアウト。三輪くんの顔に汗をかかせるとは、とか言ってられない言葉の重み。ううんこれで三輪くんの迅さん嫌いがちょっとは治るといい、同じ境遇にありながら近界民と友好関係を築こうとしてる迅さんの気持ちを少しなぞってみるといい、そして知らなかったとはいえ「裏切り者」って言い続けてきた三輪くんは一度ちゃんと迅さんと話すといい。そう思いました。三輪くんは本気危なっかしいので変な方向に暴走しだす前にもう少しなんとかなってほしいと願ってます。今のところ作中での不幸オーラを一身に背負ってるような彼の行く末が心配。幸せにならないといかんよ。
忍田:「この私が相手になるぞ。城戸派一党」
「私が」じゃなくて「この私が」ってところがいいです自信のある大人すてき。しかも太刀川さんの師匠とな!あと前にボーダー隊員が若い理由について、トリオンは20歳くらいをピークに減少するんじゃとか書いてたんですけどそうじゃないのかな。いや忍田さんが例外な可能性もあるけど。まだ分からないけど。あとこの方は最初から一貫して有吾さんに恩義を感じてるっぽいですね。強く賢く情に厚いいけめん。そりゃ沢村さんもついてきますよ!ていうか沢村さんどこ!!(女の子不足)
唐沢:(素行にいろいろと問題はあるが)
新キャラ(名前だけ)の天羽月彦さん。その「いろいろと問題」にも興味津々ですがここは根付さんの言う「少々人間離れ」の中身が気になる。だってこれもしかして近界で遊真くんをぼこぼこにしたあのトリガー使いに関係してくるんじゃないかって思うじゃないですかやっぱり!あのシルエット!
この後の迅さんの交渉もあって、たぶん今は天羽さんの存在だけ匂わせて登場はまだしてこないんだと思うけど、このまま入隊日とランク戦に行くんだろうけど、もしボーダー内部にお父さんの間接的な仇がいると知ったら遊真くんどうするだろうなあ・・・もともと復讐を目的としてない子だから(そのトリガー使いを捜そうともしてないし)、どういう反応するのかちょっと読めないんだけど、うーん、なんとなく遊真くんが悲しい思いをしそうでつらい。そうなると修くんチカちゃんの存在はやっぱり救いだな、遊真くんにとっても読者である自分にとっても。
迅:「かわりにこっちは『風刃』を出す」
後半の迅さんの交渉シーン、「うちの後輩」って言い方がすごくあったかくて大好きです。上の感想でも書きましたけど「風刃=最上さん」が迅さんにとってどんなに大切なものかが以前のエピソードで語られた上でのこの申し出は重い。しかもすべては遊真くんのため、ひいては修くんチカちゃんのため。玉狛支部の屋上で行われた会話の意味。表現の集積。本当に重い。
空閑有吾さんってどういう方だったんでしょうね、一世代前のボーダーとその関係者たちのエピソードが気になってむずむずします。あと迅さんが城戸さんにタメ口なのはボーダー初期メンバーだからなのかな。ということはこなみちゃんもタメ口なんだろうか。見たいそれは見たい。
迅:「さあどうする?城戸さん」
交渉の結果は描かれていないものの、帰り道の迅さんがご機嫌モードなことからも条件は呑まれたっぽいと思ってます。自分としても、S級で主人公達をしのぎかねない最強キャラだった迅さんが普通に強いA級隊員にグレードダウンすることで、逆に「迅さん強すぎていつか物語から退場しちゃう(=死んじゃう)んじゃないか恐怖症」がじゃっかんやわらぐ。ベイルアウトもできるようになるし。へたれファンですみませんでも迅さん好きなんで死んでほしくないんです・・・。
あとぼんち揚のパッケージがリアルになってる!コラボ商品の発売は近い。少なくともジャンプショップあたりでは近々売られるとみた、とぼんち揚の話もいいけど、今回のヒキがまた強いな!太刀川さんと風間さん。迅さんと何話すの。何話すの!!気になる!!!
今週の感想はここまでです。こまめな徹底解析も嬉しかった、のだけど、説明文にちょっと漢字多いの気になる。いやふりがなはあるけれども!「保持」を「保つ」に、「収奪を目論む」を「奪おうとする」にするとかもうちょっと簡単に書いた方が小学生とかには嬉しいんじゃないかと思うのですが。ただでさえこの作品の渋さが年少の(つまりメインの)読者層さんたちに充分に伝わってるかどうか日々心配してる一読者です。いやライトめにもディープめにも楽しめる作品だとは思ってるけど(悶々)
巻末コメント:「東京でオリンピック開催決定。おめでとうございます。その頃自分は40歳手前。」
WJ42号・第30話「嵐山隊④」の感想はこちら。
WJ44号・第32話「迅 悠一⑥」の感想はこちら。
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