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ワールドトリガー第85話感想(ジャンプ(WJ)2015年1号)

※WJ2015年1号の感想です。未読の方はネタバレ注意※
※最新の感想はこちら。ワールドトリガー感想

    第85話「三雲 修⑪」
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     「ぼくはヒーローじゃない
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はい。先週に引き続いての異例の記者会見編でした。うん異例だよね…漫画に詳しい方ではないけれど、青年漫画ならまだしも少年漫画でこういうのって珍しいと思うやっぱり。

林藤:「気にするな。好きにやれ」

なにかあったら引き受ける、という気概を見せた林藤さんがかっこよかったですとてもとても!褒賞金のところでも書きましたが、ボーダーは街の防衛のために子どもを前線に立たせざるをえない構造になっていて、そしてそれならそれで、彼らを「都合のいいときにだけ子ども扱い」するようなこともしない。そういう筋の通ったところが自分はいいなと思ってます。戦わせるだけ戦わせておいて、大事なところでは大人の言うことを聞け、ではなくて、褒賞も支払うし意見も受け入れる。その対等な意識。そこに年齢は関係なくて、ただ上司と部下っていうシンプルな命令系統(上下関係)があるだけ。今回根付さんが「よってたかって子供を責めるのは」って言ってるのもあれは記者たちに対してのポーズだものね。ううう。好き。

修:「ぼくはヒーローじゃない」

このセリフを、ほかでもないジャンプの主人公が言うっていう状況。いいね痺れるね…このシーンの構図もいい。すごくいい。

香澄:「棒か何かでぶん殴ってやりたいわ」

お母様さすがです(平伏)本気の目がもう美しいし隣で汗かいてる唐沢さんもとってもキュート!仕事柄たくさんの人と接してたくさんの人を記憶してるだろう唐沢さんの頭の中でも、香澄さんはとりわけ気骨のある女性として鮮やかに記憶されるんだろうなあと思うと嬉しい。キャラ同士の関わり合い楽しい。

城戸:「「将来を見越してたかが32人は見捨てるべき」という意見だったな」

城戸さん!!!(机バァン)敵に回すと怖い人、そして微妙に敵対してた人が味方に回ったときのこの心強さ!かっこいい!「将来の危険を見越さずに目の前の人間を救った修くんを責めた」記者たちは、「将来の危険を見越さずに遠征に行くなんて認めない」ってことにね!なっちゃうからね!それ見たことかふはははは!!!記者たちにめっちゃイライラしてた分ここのカタルシスすごかった。相手の言質を取ってひっくり返す展開だいすき!!

城戸:「ボーダーにとって過去最大の長期プロジェクトになるだろう」

これは連載もちゃんと長く続くよって保証と捉えても…?(小声)

いやでもこれから三雲隊がB級になってランク戦に勝ってA級になって遠征部隊に選ばれて、そこから更に長期プロジェクトとな!!やっほーい!!アフト遠征編来るのね来ちゃうのね!?いやそもそも千佳ちゃんのお友達と麟児さんのことがあるから規定路線はあったけど、ここにきて遊真くんにはレプリカ先生を、修くんには32人のC級を、救い出す動機がどどんとできてこの目的が更に明確になりましたね。相変わらずすごいなあこのストーリー展開。

ああもう本当に、長く連載が続きますように。葦原先生の思うラストまでしっかりじっくり駆け抜けていけますように。

城戸:「市民の理解と参加を期待する」

ちゃっかりPRもしちゃう司令がおちゃめさんやり手だね!最終的にすべてがちゃんと丸く収まっててホヘーって感じです。三雲隊の目的も改めてはっきりしたし。先週「記者会見編!?そりゃ現実には必要な後始末だし自分は好きだけどやっぱり地味じゃない?大丈夫かな?(掲載順とか)」とか思ってた浅はかすぎる自分の頭を今すぐぶん殴りたいので香澄さんお願いします。

千佳:「おかえり修くん」

おかえりっていいね。

隣でうなずく遊真くんもとてもすてき。きみたちすてき。三雲隊ー!!

香澄:「私が大反対したのを覚えてる?」

修くん入隊って半年前だっけ。8月くらいかそうか。時間軸整理しないとほんとまずい。公式は早くファンブック出してください葦原先生絶対そういう資料(年表とか街の地図とか)綿密なのお持ちと思うから!ご負担にならない範囲で横流しを!!
あと三雲家は本当にお父さんいないっぽいな。母一人子一人、の設定ってことでいいのか、いつか出てくる伏線なのか。修くんに血筋うんぬんは似合わないからどうなるのかな。お見舞いにも来ないところを見ると離婚っていうより死別って感じですけども。

香澄:「「もうボーダーはやめさせたほうがいい」って言わなかったの」

お見舞いに来たというあの人やこの人の顔を思い出してニマニマしんみり。嵐山さんや木虎ちゃんや風間さんやA級3バカもそうだけど、林藤さんや忍田さんも言わなかったっていうのがいいなってやっぱり思います。ボーダーの主力はいわゆる「子どもたち」で、だからこそ、(家族以外の)大人が「やめさせる・やめさせない」を示唆するようなこともしないんだろうなって。あくまでも意志を尊重してるんだなって。

香澄:「好きにやりなさい。あなたの人生だもの」

村上春樹の小説に似たセリフがありまして、そちらは奥さんが旦那さんに言うセリフなんですけど、特に劇的な場面というわけではないのに自分の好きなシーンかつセリフなのでここで思い出しました。このセリフはただ愛なく突き放すものではなくて、家族だからこそ、「好きにやった結果あなたが困るようなことがあっても、私がいるから大丈夫よ」っていう意味が裏にあるんですよね。修くんに帰るべき場所がちゃんとあって良かったなって思いました今回。とても。本気で。

修:「やるぞ相棒」
遊真:「おう まかせろ」

ここ!!!!!(机ガシャン

ずっとレプリカ先生を「相棒」と呼んでいた遊真くんに修くんがかけたこの言葉がもうもう熱すぎるでしょ…遊真くんにとってレプリカがどんなに大切な存在か分かっていて、そのポジションは他の人が簡単に代われるものなんかじゃなくて、でもそこを変な遠慮したりなんだりすることなく「相棒」と堂々と呼んだ修くん。そしてそれに応えた遊真くんに震えましたかっこいい…!!!唐沢さんじゃないけど、きみはヒーローだ。むしろヒーローがきみだ!!

「ボーダーB級ランク戦開始」

ぎゃあああああああ来たあああああ!!!!

ついにランク戦!!!そしてぜぜぜ全B級隊の名前とランクが明らかに!一条隊いねえ!!とかいろいろあるけどとりあえず、

001二宮隊
002影浦隊
003生駒隊
004弓場隊
005王子隊
006東隊 ★
007香取隊

008鈴鳴第1(来馬隊)★
009漆間隊
010諏訪隊★
011荒船隊★
012那須隊
013柿崎隊★
014早川隊

015松代隊
016吉里隊
017間宮隊
018海老名隊
019茶野隊★
020常盤隊
021玉狛弟2(三雲隊)★

ざっと書いたぞこれは覚えきれない!でもがんばって覚える!「★」をつけてみたのが本編にがっつり出てきてる隊で、うわあまだ全然じゃん…。上位7隊だけでもちゃんと出てきてんのまだ東隊だけってとこに期待を抑えきれませんぶるぶる。上で書いた一条隊は、風刃候補に名を連ねていた「ROOM303」の主人公こと一条雪丸くんのことなんですけど、うーん、隊長じゃないってことなのかな。片桐くんや結束ちゃんと一緒にどこかの隊か、ROOM303組は普通にバラけてるのかが気になります。こう見ると東隊はすごく上位なんだな!来馬隊も!みんなすごいな!!

巻末コメント:「スタッフお勧めのトムヤムクンヌードルがうまい。クセになる味。そしてむせる」

WJ52号・第84話「三雲 修⑩」の感想はこちら。
WJ2号・第86話「玉狛第2」の感想はこちら。

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