REBORN式イタリア旅行記 0日目 【ボンゴレ本部&ローマ】

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「REBORN式イタリア旅行記」は6日目をもって無事完結いたしました。ここまでお付き合いくださった方、本当にありがとうございました。

この「0日目」は、ストーリー部分についての種明かし的な、蛇足的な、読み物になっています。もしよろしければどうぞです。

T=ツナ/R=リボーン

T:「リボーン!!!」
R:「お、ツナじゃねーか。会議はもう終わったのか?」
T:「いま休憩時間!もう全然決まらないしほんと大変で・・・じゃなくてー!」

R:「なんだ、その手?」
T:「とぼけてもだめ!分かってんだろ!オレのケータイ!10年バズーカの姉妹品『タイムトラベルケータイ半ダースセット』、返せ!」

R:「やっと気づいたか。注意力が足りねーぞ」
T:「う、うるさいよ!忙しかったの知ってるだろ!ホンダの限定モデルあきらめて買ったの!いくらしたと思ってるんだよ!」
R:「知らね」

T:「もう・・・。で、どこやったのさ」
R:「いろいろだ。ヴァリアーに2台、獄寺と山本に1台、雲雀とディーノに1台、イーピンとランボに1台・・・」

T:「はー!?なんで勝手に配ってんの!ていうか獄寺君と山本には聞いたよ?知らないって言ってた」
R:「正確には10年と少し前のあいつらに、だな」
T:「へ?」

R:「仕方ねーから説明してやるぞ。この前、ランボが長期任務に出てる間、オレが10年バズーカ預かってただろ?」
T:「う、うん」
R:「その間、オレはバズーカでちょくちょく10年前に行って、10年前のオレと文通してたんだ」

T:「じ、自分と文通?」
R:「そーだ。面白いだろ?お互い、手紙を置いて帰るんだ」

R:「そのうち、おまえのケータイを使った遊びを思いついたんだ」
T:「リボーンが2人で遊び・・・うわぁ・・・聞きたいような聞きたくないような・・・」

R:「ケータイ3台は過去に置いてきた。全部終わったら教えてやるぞ」
T:「って、まだ続いてるのー!?」
R:「続いてるどころか、これから始めるんだぞ」

T:「でも、確かにタイムトラベルケータイは、同じ機種同士で設定すれば10年前にかぎらずどのタイミングとでも電話できるよ?でも10年バズーカは、ちょうど10年前にしか行けないじゃないか」

R:「頭を使え、バカツナ。10年前のオレにケータイを渡しておいて、10年前のオレが3日後や1ヶ月後や・・・好きなタイミングでケータイを相手に渡せばいいだけだろ。相手に早めに渡しておいて、何月何日何時に電話が来るって予告しておくこともできる」
T:「ああ・・・そっか」
R:「何があるか分かんねーから、オレはもう渡してるけどな。10年前のオレもそうしてるだろーな」

T:「それは分かったけどさ、なんでそんなことしてるんだよ?」
R:「時間を超えた伝言ゲームだ。オレたちの立てた計画通りに電話が繋がれるか」
T:「なんだよそれー!人のモノ勝手に使ってー!」
R:「ただ電話するだけじゃすぐ終わっちまうからな、連中の息抜きも兼ねて、指示もいろいろ出してある」

T:「まったく・・・。で、そのゲームはこれから始まるんだね?」
R:「そーだぞ。一番手のバイパーには話つけてあるからな」

T:「どーせ、やめるつもりないんだろ?」
R:「当然だ。10年前のオレに面目が立たねーからな」
T:「・・・次からは、借りるなら借りるって言ってよね」

T:「オレ会議に戻るけど、最近体調良くないんだろ?あまりヘンなことしないで大人しくしてなよね」
R:「おまえがオレの心配するなんて100年早えーぞ」
T:「はいはい」

B=ベル/F=フラン

B:「そのケータイ、おもしれーな。どこの?」
F:「知りませんー。前任のマーモンって人の荷物の中にあったんですよねー。ヘンな指示書と一緒に」
B:「・・・へぇ」

F:「センパイは何にも聞いてないんですよねー?」
B:「オレはボスに言われて来ただけ。マーモンの任務、フランが引き継いでるから行ってこいって。マーモンはオレとやるつもりだったんよな、オレ聞いてなかったけど」

F:「この指令書、『リボーンかボンゴレ10代目のどちらかにケータイを返して任務完了とする』ってなってるんですけど、どっちも死んじゃってるらしくて困ってますー。任務完了しないと報告書出せないし」
B:「そいつらなら、いま日本にいるらしーぜ。10年前の奴らだけど」

F:「あ、そーなんですか?じゃあその人に返しましょうかー」
B:「スクアーロに持っていかせりゃ良かったのに」

B:「ま、未来変わったら返せるだろーし持っとけば?どーでもいいけど」
F:「うー、そうですねーそうしますー」

F:「ロン毛隊長は日本行っちゃうし、ミー達もこんなんやってる場合じゃないですよねー」
B:「分かってんなら断れよな」

B:「ま、久々のローマだし、遊んで帰ろうぜ」
F:「夜遊びなら一人でどーぞ。ミーいま大変なんですからー」
B:「なにがだよ」

F:「通常任務こなしながら、マーモンって人が残してった仕事も片付けてるんですー」
B:「そりゃ、ごくろーさん」
F:「・・・なんでアンタ、いっつもそんなヒマそーなんですか」

B:「ま、とりあえず今日の任務はこれで終わりなんだろ?出かけんだからカエルかぶれ」
F:「聞けよ人の話」

★おしまい★

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REBORN式イタリア旅行記 6日目 【ローマ】

2009年7月に6泊8日でイタリア旅行に行きました。
その旅の記録・・・なんですが、せっかくなので本場?REBORNキャラにイタリアを案内してもらおうというおバカ企画です。

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6日目の案内人:ツナ&リボーン

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T=ツナ/R=リボーン

T:「ひ~、やっと着いた・・・遠いよイタリア~・・・」
R:「情けねぇ声出してんじゃねぇ。さっさとしろ」
T:「って、荷物持ってるのオレなんですけど!」

T:「もう・・・で、なんなの?オレなにすればいいのさ?」
R:「観光だ」
T:「はー!?」

T:「学校サボらせといて観光ってなんだよ!オレ一応受験生なの!嫌だけど!おまえそれでも家庭教師!?」
R:「誰がサボらせるか。今日は土曜だろ、日帰りで帰るぞ」
T:「はー!?どこの弾丸ツアーですか!!」

R:「だからさっさとしろって言ってんだ」
T:「いたー!蹴るなよー!」

******

Img_3799

T:「ひー荷物重い・・・って、あれ、ここどこー?」
R:「ここはコロッセオだ。古代ローマの円形闘技場。剣闘士同士で戦ったり、猛獣と剣闘士が戦ったりした場所だぞ」
T:「うわぁ・・・怖すぎる・・・」

R:「もっと怖えー話をしてやろうか。観衆の前で死刑囚を素手で猛獣に立ち向かわせたりもしたんだぞ。猛獣にはわざと何日もエサを与えず、より凶暴になるように仕向けたんだ。そして・・・」
T:「わー!も、もういいって!わかったから!」

R:「中に入れるぞ」
T:「え、入るのー!?」
R:「なにびびってんだ。今は剣闘士も猛獣もいないぞ」
T:「そ、そうだけどさ・・・」

Img_3822

R:「空が広く感じるな」
T:「・・・空が四角く切り取られたみたいだ」

 

Img_3821

R:「上から見下ろすと、こんな感じだな」
T:「めちゃめちゃ広いね!」
R:「5万人を収容できたんだぞ。ちなみに、東京ドームは5万5千人だそーだ」

Img_3804

T:「こんなところに十字架があるよ?」
R:「ああ。迫害されてここで殉教したキリスト教徒のためにある、と言い伝えられてるな」

Img_3810

T:「これがコロッセオの断面図?」
R:「そうだ。できた頃は、偉い奴が1階と決まっていて、より近くで戦いを見ることができたんだぞ」
T:「そんなの見たくないよー!」

******

Img_3849

R:「次はコロッセオからバスに乗って、ナヴォーナ広場の方へ行くぞ」
T:「え、ちょっと、待てってリボーン!」

******

Img_3855

R:「・・・と思ったが、小腹もすいたし、少し寄り道していくか」
T:「わ、にぎやかだね!」
R:「ここはカンポ・ディ・フィオーリ広場。メルカート、つまりオープンマーケットが開かれてるんだぞ」

T:「青空市場みたいなもの?」
R:「そーだな。この広場も昔は処刑場だったんだけどな」
T:「だーかーらー!そういう怖い知識いらないって!オレ知りたくないし!」

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T:「花屋さんもあるんだ。きれいだなー」
R:「カンポ・ディ・フィオーリはもともと『花畑』って意味だからな。将軍の愛人の名前からとられてる」

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R:「野菜もたくさん売ってるぞ」
T:「日本で見たことない野菜もたくさんあるね」

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T:「おなかすいたよリボーン!」
R:「果物のカップを選んでその場で食べられるぞ。50セント払えばチョコもかけてもらえる」

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T:「オレ、パインがいい・・・けど、あ、おじさんがかけてくれた」
R:「ものほしそうな顔で見てる、かわいそうな子だと見抜かれたんだな」
T:「し、失礼な言い方しないでよ!」

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T:「これなんて花?」
R:「これは花じゃなくてロマネスコって野菜だぞ」
T:「そうなんだ!なんか緑!」
R:「カリフラワーの一種だな」

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T:「あ、トマト!」
R:「美味そうだろ、イタリアの真っ赤なトマトだ。いろいろな種類があるんだぞ」
T:「知ってるよ・・・骸と戦った後、9代目が100年分送ってきてくれたじゃん。う、また思い出しちゃった、あのトマトだらけの日々・・・」

R:「あのトマトはまだあるのか?」
T:「母さんがソースにして冷凍してたよ」
R:「さすがだな、ママン(ニッ)」

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T:「本当、母さんが来たら喜んで買い物しそうだよな~。オレきっと荷物持ちやらされる・・・」
R:「京子やハルも喜ぶだろうな」
T:「ビアンキは呼ばないでね。後が怖すぎるから」

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R:「果物やトマトは、洗ってそのまま食べられるぞ」
T:「わぁ!水が冷たい!」

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T:「これは、えっと、マッシュルーム?」
R:「白キノコはイタリア料理でも欠かせない食材だ」
T:「ずいぶん大きいんだね」

******

Img_3875

R:「カンポ・ディ・フィオーリ広場の少し先、ここはナヴォーナ広場だ」
T:「縦に長い広場なんてあるんだ」
R:「元は2千年前以上前に作られた競技場だからな。トラックは縦長だろ?」

R:「ナヴォーナ広場では、12月にはエピファニアっていうクリスマスの祭りが行われるんだ。中世から続いてる伝統ある祭りなんだぞ」

Img_3881

R:「これは四大河の噴水だ。世界の四大河川、ドナウ川、ナイル川、ガンジス川、ラプラタ川を擬人化したんだ。作者はベルニーニ」
T:「川を擬人化ってすごい発想だよね。すごくリアルだし・・・生きた人みたい」
R:「ダメツナには作れねーだろーな」
T:「あ、あたりまえだろ!」

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T:「ここも市場?」
R:「カンポ・ディ・フィオーリほどじゃねーが、ちょっとした広場に市が立つことはよくあるんだぞ。絵や工芸品を売る奴らも多いな」

T:「すごいきれいな絵がたくさんあるんだね」
R:「ダメツナには描けねーだろーな」
T:「だから!いちいちオレを落とすなって!」

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T:「わ、また噴水だ!」
R:「これはネプチューンの噴水だ。ネプチューンはローマ神話の海の神だな」
T:「へ、へー・・・」

R:「せっかくローマに来たのに、何も勉強してきてねーんだな」
T:「おまえが無理やり引っ張って来たんだろー!そんなヒマなかったの!」

******

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R:「ナヴォーナ広場から少し歩いて、ここはパンテオンだ」
T:「なんとなく、神殿みたいに見えるけど」
R:「そのとおりだぞ。パンは『すべて』、テオンは『神』という意味だ」

R:「ミケランジェロが『天使の設計』と賞賛した完全なローマ建築なんだ。今あるのは再建されたものだけどな」
T:「再建なの?」
R:「再建と言っても128年に作られてるから相当古いけどな。ちなみに最初のパンテオンは紀元前25年に作られてるんだ」
T:「ひえー・・・なんかもうついていけない感じ・・・」

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R:「パンテオンの中はこんな風になってる。円形の敷地の周りを囲むように、墓や祭壇があるんだ」
T:「真剣にお祈りしてる人もたくさんいるね」
R:「騒いだり露出の高い服装で来たりすると、丁重に放り出されるから気をつけろよ」
T:「う、うん」

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T:「ここは?」
R:「エマヌエーレ2世の墓だ。イタリアを統一した初代国王だな。ここパンテオンに葬られているのはイタリアの長い歴史の中でも2人だけで、もう1人は・・・」

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T:「ここがそのお墓?」
R:「ラファエロの墓だ。ラファエロは知ってるだろ?」
T:「え、えと・・・あんまり・・・」

R:「ち、引っ張り甲斐のねー奴だな。レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロと並ぶルネサンス期を代表する芸術家の一人だ。帰ったらねっちょり補習だな」
T:「だからねっちょりはやだって!」

Img_3901

T:「パンテオンの天井に・・・丸い窓がある」
R:「あれは『オクルス』と呼ばれる天窓だ。オクルスはラテン語で『目』という意味で、直径9メートルもあるんだぞ」
T:「目・・・?てことはオレたち見られてるのー!?」
R:「そーだぞ。悪いことはできねーな(ニヤリ)」
T:「殺し屋がなに言ってんだよ!」

******

Img_3927

R:「日が暮れてきたな」
T:「すごくたくさん歩いた気がする・・・荷物重いし・・・もうヘトヘトだよ」
R:「そう言うと思って、最後にご褒美があるぞ」
T:「へ?ご褒美?なに?」

******

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R:「ピンチョの丘から見るローマの夕暮れだ。きれいだろ?」
T:「わー・・・なんか幻想的!」
R:「丘に登る道は少し暗いから、京子を連れて行くときはおまえがしっかりするんだぞ」
T:「な、なんの豆知識だよ!」

******

Img_3959

T:「やっと飛行機に乗れた・・・ていうか、日帰りでローマって無茶すぎじゃない?オレすごい疲れたんだけど!」
R:「・・・・・・」
T:「そろそろ教えてよ!なんだったのこの旅行?」
R:「・・・・・・」
T:「こらリボーン!聞いてる!?」

R:「・・・zzz・・・」
T:「ね、寝てるしーーー!!!」

THE END
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後書き(文字反転)

全6日、ということで、イタリア旅行記はこれにて完結でございます。
ここまでお付き合いくださった方、ありがとうございました。

つたない写真と解説ではありましたが、イタリアという国の朗らかな雰囲気が少ーしでも、伝わっていたなら、とても嬉しく思います。


イタリアは、REBORNを知る前からずっと憧れの国で、いつか絶対に行きたいと思っていました。

行ってみてなにより嬉しかったのは、観光大国であることを差し引いても、親切な人たちとの出会いがたくさんあったことです。そして老若男女問わず、みなさん笑顔がキュートでした!


  「太陽の国」と称されるイタリア。小さくなったりフラット化したりカーブ化したりとめまぐるしく忙しい地球の反対側で、かの国のファンになったど素人がまたひとり。いつかまた行きたいなと思いますが・・・老後、かな(笑



ここまでお付き合いくださった方、本当にありがとうございました!(深々

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REBORN式イタリア旅行記 5日目 【ナポリ】

2009年7月に6泊8日でイタリア旅行に行きました。
その旅の記録・・・なんですが、せっかくなので本場?REBORNキャラにイタリアを案内してもらおうというおバカ企画です。

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5日目の案内人:スクアーロ&XANXUS

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S=スクアーロ/X=XANXUS

S:「う゛ぉぉい!ここだぜぇ」
X:「・・・遅ぇよ」

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S:「ヌォーヴォ城で待ち合わせたぁ、意外だったぜぇ」
X:「時間ができて少し歩いていただけだ。貴様が遅いからな」
S:「時間通りだったろぉ?ああ、海が青いなぁ」

Img_3683

S:「海岸線を飛ばすのは気分がいいぜぇ」
X:「てめーにしちゃ大人しいスピードだな」
S:「この間マセラティ1台ぶっ壊したばかりだ、一応なぁ」

X:「はっ、怖気づいたってわけか」
S:「なんだとぉ?・・・って、うおっと!」
X:「急にハンドルを切るな」
S:「野良犬がいたんだぁ」

Img_3658

S:「ボスさんはネコ派だったなぁ」
X:「ネコ?まさかベスターのことか?」
S:「だったら何・・・って、痛ってぇ!運転中に蹴るなぁ!」

Img_3686

X:「あの城は確か・・・」
S:「あぁ?卵城だ。12世紀に建てられた城。行ったことくらいあんだろ?」

X:「・・・・・・」
S:「っ!どわぁっ!」

S:「な、何しやがんだおまえは!横からハンドル回すなぁ!」
X:「・・・・・・」
S:「危ねぇだろうが!ナポリ湾に突っ込みてぇのかぁ!」

X:「カスの分際で生意気な口をきくからだ」
S:「はぁ?なんの話だよ?」

X:「ない」
S:「なにが!」
X:「あの城に入ったことはまだない」
S:「へ?そうなのか?」

X:「用もないのに入るか」
S:「まぁ、オレも海を見るついでに適当にぶらつくだけだけどなぁ」

X:「貴様が行ったことがあってオレが行ったことがないというのは我慢ならん」
S:「わかったわかった。天気もいいし、入ってみるか」

Img_3690

X:「工事中か?」
S:「みたいだな。だが城の中には入れそうだぜぇ。このスロープを登るんだ」

Img_3696

S:「光と影の・・・こういうの何て言うんだ?」
X:「コントラスト。対比」
S:「そう、それだ。コントラストがいい感じだなぁ」

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X:「静かだな」
S:「そうだなぁ。でもときどきその辺の部屋で、集会やら催しやらが開かれてるぜ」

Img_3723 

S:「城って言うよか、小さな街みたいだよな」

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S:「おら、ボスさんのマークだぜぇ」
X:「くだらん写真を撮るな」

Img_3688

S:「城の最上部まで来たな。ナポリの海岸線が一望できる。風が気持ちいいなぁ」
X:「てめぇは髪が風に流されてうっとうしそうだな」
S:「・・・いま気持ちいいって言ったところだろぉ」

X:「オレがうっとうしいんだ」
S:「うるせー。ぜってー切らねぇからなぁ」

******

S:「満足したか?」
X:「まぁな。堅牢な建物を見ると心が落ち着く」
S:「お、レアな反応。天気もいいし、車置いて少し歩くか」

Img_3725

S:「うまそうなトマトが出てんじゃねーか。買ってくか」
X:「そんな軟弱なものばかり食ってるからてめーは弱いんだ」
S:「オレは弱くねぇ!っつーか、おまえは肉ばっか食ってねーで野菜も食え!」
X:「そんな軟弱なものが食えるか」

S:「その野菜イコール軟弱、って発想はどこから来るんだぁ?」
X:「水分が多い」
S:「す、水分?」

S:「人間は肉食獣じゃねーんだから、野菜食わねーとダメだろうがぁ」
X:「貴様、同じことをこの間ベルにも言っていただろう」
S:「あいつにはもう20年近く言い続けてるぜぇ。偏食だわ量食わないわ菓子ばっか食うわで最悪なんだぁ」
X:「ルッスの料理なら何でも食うがな」
S:「あれで栄養補給してなきゃ、あいつ偏食で死んでたんじゃねーか?」

Img_3727

X:「とにかく、オレに命令するんじゃねぇ。このカボチャになりたいのか」
S:「それはごめんだぁ」

******

S:「プレビシート広場に出たな」
X:「広場を建造したフェルディナンド1世の騎馬像がシンボルだ。騎馬像の作者はアントニオ・カノーヴァ」

S:「詳しいなぁ」
X:「ミラノのブレラ美術館にカノーヴァのナポレオン像があるだろう。昔老いぼれに連れて行かれて少し興味を持った。それだけだ」

S:「カノーヴァの心臓はヴェネツィアの聖堂に収められてるって話だぜぇ。空恐ろしい話だなぁ」
X :「珍しくもない話だ。ウィーンにはハプルブルグ家54人分の心臓を残した教会だってある。ちなみに、そのアンジェリーナ教会にもカノーヴァ作の墓碑や礼拝堂がある」
S:「さすが御曹司、意外とモノ知ってるなぁ」
X:「ひけらかすほどのことでもないだろうが」

Img_3729

S:「広場にある、この丸っこい教会は・・・」
X:「サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会。ローマにあるパンテオンがモデルだそうだ」

******

S:「プレビシート広場からトレド通りに入って、東側はスパッカ・ナポリ地区か。ひさびさだなぁ」
X:「『スパッカ・ナポリ』は『ナポリを2つに割る』という意味だな」

S:「外国人観光客のツアーだと、バスから降ろしてもらえないことも多いらしいぜぇ」
X:「ローマの悪党はスリやらボッタクリやらだが、ナポリの悪党はピストル持ちだからな」

S:「昔に比べて治安はだいぶ良いらしいがなぁ」
X:「ふん。今も昔も、オレたちにケンカを売るような命知らずはそういないだろう」
S:「ちっと物足りねーなぁ」

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X:「・・・だから撮るなと言っている」
S:「十字はいたるところにあるからなぁ」

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X:「落書きが多いのは相変わらずだな」

Img_3739

S:「本屋市だな。見てくかぁ?」
X:「今日はいい」

Img_3741

S:「お、ネコだぜ」
X:「・・・・・・・」
S:「がっ!痛って!」

S:「無言で殴るのはよせ!ネコっつっただけだろうが!」
X:「思い出したらムカついた」
S:「思い出すなぁ!」
X:「思い出させるな」

Img_3743

S:「黒犬2匹か。おとなしいもんだな」
X:「貴様は動物に反応するな」
S:「犬は嫌いじゃないぜぇ。どっかの連中と違ってちゃんと命令に従うしな」

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S:「うぉ、かっけーオブジェがあるぜ」
X:「こういう訳の分からんものが突然あるな」

Img_3761

S:「ローマあたりに比べると、ごちゃっとしてるよな。庶民的っつーか」
X:「てめーはどうせ落ち着くんだろうが」
S:「まぁ、そうだなぁ。気取ったパーティやら何やら、いまだに肩が凝って仕方ねぇし」

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S:「おまえは落ち着かねぇか?」
X:「オレも生まれは下町だ。否定はせん」

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S:「空が高いなぁ」

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X:「ローマもナポリも、街中に彫像が多いことには変わりないな」
S:「ゴシック教会も多いな」

Img_3774

S:「お、またボスさんのマークだぜぇ」
X:「そのくだらん遊びはやめろ」

Img_3775

S:「もう日が暮れるなぁ。マーモンの伝言だ、電話掛けるぜぇ」
X:「さっさとしろ」
S:「へーへー」

T=ツナ/R=リボーン

S:「う"ぉぉぉぉぉい!!!」
T:『うわぁっ!』

X:「・・・そのうるせぇ第一声はいいかげんにやめたらどうだ」
S:「あぁ?挨拶も名乗る手間も省けるんだ、便利でいいだろぉ?」
T:『・・・もしもし?』

X:「毎回毎回、貴様はオレの鼓膜を潰す気かと聞いているんだ」
S:「受話器を耳から離せばすむ話だろぉ」
T:『・・・もしもし?』

X:「なぜオレが貴様に合わせなくてはならないんだ。ふざけるな」
S:「うるせーなぁ、合わせるってほどのことでもねぇだろうがぁ」
T:『あの、もしもーし?』

X:「オレに口答えするんじゃねぇ」
S:「おまえこそ、オレのやり方にいちいち文句付けるな」
X:「なんだと?」
S:「もう一度言ってやろうか?」
T:『あの、もしも・・・』

S:「うるせぇ!黙ってろ!」
T:『ええええええ!?』

~10分経過~

T:『も、もしもし?もういい?・・・あの、スクアーロ?だよね?」
S:「なんだ、てめぇか」
T:『(電話してきたのそっちなのに・・・)ひ、ひさしぶり・・・だね』

S:「よりによっててめぇとはな。今どこにいるんだ」
T:『え?どこって、普通に学校。今年受験だし』
S:「ガッコウ、だぁ?」
T:『は、はい』

S:「てめぇ、この非常時になに寝ぼけたことぬかしてんだぁ!」
T:『ええ?非常時って?また何かあったの?』
S:「フザけんのも大概にしろぉ!」
T:『ひぃっ!』

R:「どーしたツナ?」
T:「スクアーロから電話なんだけど・・・なんかすっごい怒ってて・・・わけわかんない」
R:「なるほどな。ちょっと替われ」
T:「う、うん」

R:『オレだ』
S:「家庭教師か」
R:『わりーな、おまえが今話したツナは、ツナだけどツナじゃねーんだ』
S:「はぁ?」

R:『おまえの知ってるツナはちゃんと仕事してるだろーから安心しろ』
S:「はぁぁ?」

R:『ってことで、切るぞ。任務ご苦労だったな』
S:「なぁっ!?ちょっと待て!分かるように説明しろ!」
R:『じゃーな』

(プツッ・・・ツーツーツー)

T:「本当に切っちゃったよ・・・次会ったときが怖すぎるんですけど」
R:「その心配はねーぞ。さー、帰って支度するぞ」
T:「へ?支度ってなんの?」
R:「ローマ旅行だ」
T:「な、なんでー!!」

******

S:「ったくワケわかんねーな・・・。ああ、おまえは本部に戻んだろ?空港行くのか?」
X:「てめーの乗ってきた車で帰る」
S:「そうか」
X:「てめーはベルと合流してそのまま任務に行け」
S:「りょーかい、ボス」

S:「スカウト任務は得意じゃねーんだがなぁ」
X:「貴重な術士だ、逃がすなよ。殺さずに捕まえて来りゃなんでもいい」

S:「しっかし、なんでベルが付いて来るんだぁ?あいつどーせ幻術なんて見破れねーだろ?」
X:「カスがマーモンの代わりを見に行くって言ったら、自分も行くって聞かねぇんだ。断る理由もないだろう」
S:「おまえはあの馬鹿王子に甘すぎだぁ」
X:「・・・・・・」
S:「痛ってぇ!!だから岩を投げるなぁぁ!!」

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REBORN式イタリア旅行記 4日目 【ナポリ~カプリ島】

2009年7月に6泊8日でイタリア旅行に行きました。
その旅の記録・・・なんですが、せっかくなので本場?REBORNキャラにイタリアを案内してもらおうというおバカ企画です。

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4日目の案内人:イーピン&ランボ

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I=イーピン/L=ランボ

I:「テルミニ駅に着いたね!」
L:「ローマのテルミニ駅からナポリのナポリ中央駅には、イタリア鉄道で行けるよ」

I:「ランボ、荷物多くない?どうして日帰りの旅行でスーツケースが2つもいるの?」
L:「イーピンはそのリュックだけ?」
I:「ん?そうだよ?」

Img_3509

L:「ふぁぁぁ・・・」
I:「あ、ランボ起きた?」
L:「うん。寝ちゃった・・・」

I:「車内で、隣に座ったイタリア人マンマに話しかけられたよ」
L:「え、イタリア語で?」
I:「うん。ちょっとだけ英語。観光業じゃない人はあんまり英語話さないのかな」

I:「通訳してほしかったのに、ランボ寝ちゃうんだもん!」
L:「ごめん。全然ムリだった?」
I:「日本から来たってことと、ナポリに行くってことは伝わったかな。あと窓から海が見えたから『マーレ!』って言ったら『シ。マーレ』って」

L:「マーレが海って、よく知ってたね」
I:「ミルフィオーレのリングの名前だから覚えてたんだ。言葉に罪はないからね」
L:「観光客が自分の国の言葉使ってくれたら、嬉しいと思うよ」

******

I:「うわぁ!すごい渋滞だね!」
L:「ナポリ中央駅前はちょっと観光地には見えないんだよね」
I:「ロータリーでケンカしてる人がいるよ!」
L:「うん。みんなあんまり気にしてないけどね」

L:「さっきナポリ駅のマックで休んだとき、何も買わないで店内を歩き回ってる人いたでしょ?あれ多分スリだから気をつけて」
I:「そうなんだ。あたしたちと同じ年くらいに見えるけど」
L:「イーピンのリュックを見てたよ。慣れると、相手の目や手の動きで、なんとなく分かるようになっちゃう」

I:「通報されないの?」
L:「うーん、スリは捕まってもすぐ釈放されるから、あまり解決にならないんだよね」

******

I:「でもねランボ、さっき水を買おうとしてガス入りかガス無しか分からなくて困ってたら、通りかかったお兄さんがすごく親切に教えてくれたんだよ」
L:「うん、みんな基本的に親切だよ。イーピンは観光客だし、女の子だし」
I:「嬉しかったなぁ」

L:「昼ご飯食べる?港が近いからシーフードが美味しいよ」
I:「食べる食べる!」

Img_3533_2

I:「『海の幸のアンティパスト』を頼んだよ。タコがとろけるように柔らかいの!」

Img_3534

I:「これは『ミミ風リングイネ』。『ミミ』はこのお店の名前です!」

Img_3537_2

I:「本場の"ボンゴレ"でーす」

******

I:「店先でお魚や貝の写真を撮ってたら、お店の人に話しかけられたよ」
L:「え、そうなの?大丈夫だった?」
I:「うん。最初イタリア語だったからよく分からなくて、撮ったらダメって言われたと思ったんだ。そしたら英語にしてくれて、この魚はオレが釣ったんだよ!だって」

L:「きっと自慢したかったんだね」
I:「魚とお店の人と一緒に写真を撮ったよ」
L:「オレも写りたかった・・・」

******

I:「次の目的地は、青の洞窟のあるカプリ島!どうやって行くの?」
L:「ベヴェレッロ埠頭から船に乗るんだ」
I:「そう。じゃ、行こうか」
L:「え、歩くの?」

I:「歩くのはトレーニングだよ。節約にもなるし」
L:「3キロはあるよー!無理だよー!」

I:「修行だと思えば楽しいでしょ。ね!」
L:「修行だと思うと余計につらい・・・」
I:「あたしは歩くよ」
L:「ま、待ってよイーピン!」

Img_3585

L:「ゼエゼエ・・・」
I:「あ、来た来た。ランボ遅いよー」
L:「イーピンの歩くのが速いんだよ~。置いていかないで~」
I:「ごめん。海を見ながら歩いてたら、つい速くなっちゃって」

L:「あれ、乗船チケット買ったの?」
I:「ううん、英語がんばったけど上手く通じなかった。お願いランボ」
L:「任せてイーピン」

Img_3543

L:「これが水中翼船。カプリ島までは50分くらいかな」
I:「大きな船だね!」
L:「港から水中翼船でカプリ島の港に行って、そこから青の洞窟までボートで行くんだ」

Img_3552

I:「カプリ島に着いたよ、ランボ」
L:「ごめん、また寝ちゃった・・・。あれイーピン誰かと話してた?」
I:「うん。あの人」

L:「あれ?ボートの切符買ってくれてるの?」
I:「ナポリ出身で、パリのホテルで働いてるんだって。日本人のお客さんも多いからって日本語がすごく上手だったよ」

L:「彼も青の洞窟に行くの?」
I:「ううん。実家がカプリ島で、帰るところなんだって」
L:「オレたちのためにボートの切符買ってくれてるんだ」
I:「親切な人だよね!」

I:「日本の漫画が好きなんだって。バガボンドはなぜアニメ化しないのかって熱く聞かれた。ランボなんで?」
L:「・・・なんでだろう。ていうか、オレ最近読み始めたから2巻までしか読んでない」
I:「読んだことあるんだ?」
L:「山本氏が貸してくれた。剣道の話」
I:「そういえばその人、『ローニン』って言葉知ってたよ。ランボ、ローニンって分かる?」
L:「・・・浪人、かな」

L:「あとは、NANAとかONE PIECEとかドラゴンボールとか。NANAは、ハルさんに借りて読んだから知ってたんだ」
L:「・・・本当に詳しいね、その人」

******

Img_3559

I:「青の洞窟に行くためのボート。一番後ろから見ると、こんな感じです」

Img_3561

L:「青の洞窟の前まで来たね。このボートよりも小さい、5人乗りのボートに乗って順番に中に入るんだ。今日は平日の昼だから空いてるね」

Img_3572

L:「青の洞窟の中だよ、イーピン」
I:「すごい!水が真っ青だよ!声がすごくよく響くんだね!」

Img_3568

L:「順番だから中には10分しかいられないけど、泳いだりもできるよ」
I:「えー!本当に?水着着てくれば良かったー!」

******

Img_3586

L:「ナポリに戻ってきたね。夕飯はどうする?」
I:「せっかくだから、本場のピザが食べたいな」
L:「じゃあマルゲリータで有名なお店があるから行ってみよう」
I:「わ、ありがとランボ!」

******

L:「・・・・・・」
I:「・・・ランボ?どしたの?」
L:「・・・ごめん、道に迷った・・・」
I:「えー!本当に?」

I:「ランボの方向音痴!ちょっと待ってて、聞いてくるから」
L:「え、聞いてくるって?」
I:「そこ動かないでね!迷うから!」
L:「・・・はい」

I:「分かったよ!」
L:「え、すごいねイーピン」
I:「オープンカフェに座ってた、えっと、魔女っぽい奥さん2人が教えてくれた」
L:「ま、魔女っぽい?」
I:「すごく親切だった!」

Img_3607

I:「マルゲリータ!美味しい!」
L:「オレはパスタが好きかな。ピザは日本のもかなりレベル高いと思う」
I:「あたしはどっちも好き!」
L:「昔から思ってたけど、イーピンてすごく美味しそうに食べるよね」
I:「ご飯が食べられるって幸せなことだよ!毎天都覚得非常幸福!」

I:「ピザ、大きかったね。半分持って帰れるかな?」
L:「持って帰るの?」
I:「食べ物は大切にしないと」

Img_3609_2

I:「ピザ窯の写真が撮りたいな」
L:「聞いてみようか?」
I:「ありがと、ランボ。でも頑張ってみるからちょっと待ってて」

L:「おかえり、イーピン。大丈夫だった?」
I:「厨房にどんどん通されて、ピザ職人の人が手を止めて一緒に写真撮ってくれたよ」
L:「女の子に優しいよね。イーピンを挟んで、ピザ職人と、あれ?この人は?」
I:「サービス係の人。一緒に写る気マンマンだったみたいだよ」
L:「オレも写りたかった・・・」

Img_3627

I:「ランボ、あのお城は?」
L:「あれはヌォーヴォ城。13世紀に建てられて15世紀に再建された、ルネッサンス建築のお城なんだ」
I:「満月が海に映えて、すごくきれいだね」

L:「ナポリの夜景は、日本では世界三大夜景のひとつって言われてるんだ」
I:「うん。あとは香港と日本の函館!」
L:「香港はイーピンの地元だもんね」
I:「うん。いつか、沢田さんたちとみんなで函館に行ってみたいなぁ」

******

L:「時間だね。電話しないと」
I:「登録番号の・・・」
L:「004っと。女の子だといいなー」
I:「ふふふ、そうだね」

S=スクアーロ/X=XANXUS (欠席)

S:『う"ぉぉぉぉぉい!!!』
L:「きゃっ!」

(プツッ・・・ツーツーツー)

I:「ちょ、ちょっとランボ何してるの!切っちゃダメだよ!」
L:「だだだだって!こわい!」
I:「ええ?」

L:「ヴァリアーの!あのすっごい怖い人!なんであの人とつながるのー!」
I:「誰だろう・・・あそこの人は、みんな怖いといえば怖いけど・・・」

I:「だからって、いきなり切っちゃダメだよ。リボーンさんの言いつけ、守らなきゃ」
L:「で、でも・・・」
I:「もう、貸して。あたしが掛けるよ」

L:「い、いや!女の子であるイーピンに押し付けるわけには!」
I:「じゃあ掛けられるの?」
L:「・・・掛けれません」
I:「もう。しかたないなぁ」

S:『う"ぉぉぉぉぉい!!!』
I:(・・・あ、ヴァリアーのスクアーロさんだ)
S:『さっきブチギリしやがったのは誰だぁ!オロされてぇのかぁ!』
I:「あれは、雷の守護者のランボです。こちらから掛けておいて、失礼しました」
S:『・・・う゛ぉい・・・分かりゃいいんだ分かりゃ』

S:『で、あんた誰だぁ?』
I:「イーピンです。沢田さんにいつもお世話になってます」
S:『イーピン?』

S:『・・・ああ、思い出したぜ。学費のためにバイトしてるっていう感心な嬢ちゃんか』
I:「いえいえ、そんな」
S:『沢田に頼ろうとしねぇところが偉いな』
I:「沢田さんは援助しようかって言ってくださるんですけど。自分のことですから」

I:「それで、ナポリまで来ていただきたいんです」
S:『ナポリ?いまちょうど向かってるところだぜ』
I:「もしかして運転中ですか?」
S:『ああ。気にすんな』

I:「あの、どこまで聞いてますか?やることとか」
S:『マーモンに全部聞いてる。いや、聞いてた、か』
I:「マーモンさん・・・師匠と同じアルコバレーノの・・・」
S:『詳しいことは分からねーが、ナポリをぶらつけばいいんだろ?』
I:「はい。たぶん」

S:『ナポリでボスさん拾って、その後ベルと緊急任務だが、まぁ間1日くらいなんとかなんだろ』
I:「大変ですね。お体気をつけてくださいね」
S:『・・・そんな上等な挨拶を聞くのは久しぶりだなぁ』

S:『そろそろ切るぜ。あの落ち着きのねぇ牛小僧にはおまえからよく言っとけ』
I:「はい。わかりました」
S:『バイトもいいが、食うもんちゃんと食って頑張れよ』
I:「はい!ありがとうございます!」
S:『じゃあな』

(プツッ・・・ツーツーツー)

I:「スクアーロさん優しいね!」
L:「えええ!?優しい!?なにが!?どこが!?」
I:「え?そう思わない?」
L:「ぜんっぜん思わないーっ!」

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REBORN式イタリア旅行記 3日目 【ヴァチカン市国】

2009年7月に6泊8日でイタリア旅行に行きました。
その旅の記録・・・なんですが、せっかくなので本場?REBORNキャラにイタリアを案内してもらおうというおバカ企画です。

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3日目の案内人:雲雀&ディーノ

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H=雲雀/D=ディーノ

D:「恭弥!こっちだ!」
H:「空港で大声出さないでくれる恥ずかしいから」
D:「だって呼ばないと分からないだろ?」
H:「分かるよ。あなたはムダに目立つからね」

D:「ムダにってどういうことだ?」
H:「派手な見た目とか肩のカメとかいろんな物にぶつかりながらこっちに来るところとかだよね。普通に考えて」

D:「ヴァチカンに行きたいんだろ?意外っつーか納得っつーかな」
H:「・・・どっちなの。博物館と大聖堂が見たい」

Img_3267_4

D:「・・・あのな恭弥、初めに言っておくけど」
H:「なに」
D:「落ち着いて聞いてくれ。そして冷静にイメージしてくれ」
H:「だからなに」

D:「あそこな、ものすごぉぉぉぉぉく・・・混んでるから」
H:「・・・・・・」
D:「分かるか?おまえの大嫌いな人の群れだ」
H:「・・・言葉の意味くらい分かるよ」

D:「キレて暴れないって約束してくれるか?マジで国際問題になる」
H:「・・・・・・」
D:「約束してくれ。頼むから」
H:「・・・仕方ないね。あなたの言うことを聞くわけじゃないけど、歴史的建造物には敬意を払うことにするよ」
D:(ホッ・・・)

H:「あなたの力で貸切にでも何でもできなかったの?使えない人だね」
D:「無茶言うなよ。ディズニーランドじゃねーんだぞ」

H:「ディズニーランドなら貸切にできるって?」
D:「まー、あれくらいならなんとかな・・・って、おまえ、ああいうの興味あるのか?」
H:「あるわけないでしょ。馬鹿じゃないの」
D:「話振ったくせに・・・相変わらずひでーなぁ・・・」

Img_3261

D:「ここがヴァチカン博物館の入口・・・に並ぶ列の最後尾」
H:「・・・・・・」
D:「・・・・・・恭弥?」
H:「・・・・・・」
D:「・・・恭弥?怒んなよ?」
H:「・・・怒ってないよ」

******

H:「そういえば昨日電話があったよ。獄寺隼人と山本武から」
D:「な!!本当か!?あいつら無事なのか!?つか会ったときにすぐ言えよな、そういう大事なことは!」
H:「元気そうだったよ」

D:「ツナは?リボーンは?チビたちとあの可愛い女の子たちは?一緒なのか?」
H:「さあね。まったく要領を得なくてイライラしたから切ったよ」
D:「切るなよー!!オレらがどんだけ探し回ってると思ってるんだよ!」
H:「知ってるよ。僕だって風紀委員にやらせる仕事が増えて大迷惑してるんだからね」

H:「ローマにいるって言ってたよ」
D:「へ?それはあり得ないぞ?日本からの出国は失踪日までさかのぼって全部チェックしてるんだからな。獄寺と山本は確かに半月前にイタリアに入国してるが、その日のうちに2人とも帰国してる。パスポートもそれぞれの家にあった。だから日本国内にしぼって捜索してるんじゃねーか」

H:「僕に言われても知らないよ。まぁ、無事らしいからいいんじゃない」
D:「そりゃそーだが・・・ロマーリオとボンゴレ本部と、とりあえず電話する。ちょっと待ってろな」

******

H:「戻らなくていいの」
D:「オレもこの2週間ほとんど不眠不休だったんだ。今日はオフだオフだオフだ!とりあえず!」
H:「なにヤケになってるの」
D:「わけわかんなくて混乱してきた。こういう時こそ礼拝堂で神に祈るべきだろ!」
H:「・・・好きにしたら」

Img_3271

D:「やっと入口に着いたな。ちなみにヴァチカン博物館っていうのは、宮殿にあるいくつもの美術館をひっくるめての言い方なんだ」
H:「40分くらい並んだね」
D:「それならまあまあだな。もっと待つときもあれば、全然待たないときもある」
H:「それ、なにも言ってないのと同じだよね」
D:「うっ・・・仕方ねーじゃん、本当のことなんだから・・・」

H:「さっき、誰かと話してた?」
D:「ん?・・・ああ、同じ列に並んだマダムとちょっとな。ニュージーランドから観光に来たそうだが、いいこと教えてもらったぜ」
H:「いいこと?」
D:「美術館を出た後のお楽しみだ♪」

Img_3293_2

D:「天井や壁に、無数のフレスコ画が描かれてるんだ。ひとつひとつが独立した絵としても通用する完成度なのに、それがびっしり続いてる」

Img_3294

D:「近づくと、こんな感じだな」

Img_3300

D:「彫刻を組み合わせた作品もある。人間や天使をかたどったものも多いな」

Img_3303

D:「円形の天井に描かれたフレスコ画だ。見上げすぎてちょっと首が痛くなるけどな」

Img_3331

D:「なに考えてる?恭弥」
H:「・・・人間にここまでの物を作らせる力って何だろうってね。信仰の力?魅力的な報酬?名誉?純粋な表現欲?忠誠心?それら全部?それともまったく別のもの?」
D:「オレもここに来るたびに同じことを考えるよ。お互い人を動かす立場だからな」
H:「・・・思ったことの一部を、すごく簡単に言っただけだよ。一緒にしないでもらえる」
D:「わかったわかった」

******

D:「あと見たいものは?」
H:「『最後の審判』が見たい」
D:「なら、システィーナ礼拝堂だな。あれはすごいぜ!」

D:「ミケランジェロの大作・最後の審判があるシスティーナ礼拝堂は、コンクラーベっていう教皇選挙も行われる神聖な場所だ。だから写真は撮れないんだ」
H:「写真なんて僕は1枚も撮ってないよ。カメラ持ってるのもあなたでしょ」
D:「珍しい観光客だよな」
H:「目に焼きつけるからいいんだ」

D:「どうだった?」
H:「・・・すごいね。期待以上」

******

D:「ん?恭弥どこ行ってたんだ?」
H:「パンフレットに載ってるヴァチカン図書館っていうのが見たいから職員に聞いたら場所を教えてくれた。『でも本は無いよ』って言われたんだけど」
D:「ははは、確かにな。ヴァチカン図書館は、最後に通ってきた廊下のことだ」
H:「あの絵やタペストリが置かれていた廊下?」
D:「そう。あれが図書館。・・・なぜかはオレも知らない」

Img_3347

D:「買い物はいいのか?土産物もいろいろあるぜ」
H:「館内のヴァチカン郵便局で切手を買ったよ」
D:「切手だけでいいのか?」
H:「いい」
D:「じゃあ美術館を出よう。このミケランジェロの設計と言われてる螺旋階段を通って出るんだ。きれいだろ?」

Img_3354

D:「さて、これがサン・ピエトロ大聖堂。ラファエロ、ミケランジェロなどなど、名だたる芸術家が主任設計者を務めた、カトリックの総本山だ」

Img_3356

D:「大聖堂前のサン・ピエトロ広場だ。設計者はベルニーニ」
H:「・・・壁の上に人がいるね。見られてるみたいで落ち着かないな」
D:「え?像なのにか?」

Img_3410

D:「恭弥、ちょっと周りを見渡してみな」
H:「?」
D:「この景色をよく覚えて・・・」

Img_3409

D:「で、その石の上に立ってもう一度周りを見渡してみるんだ。なにか気づかないか?」

Img_3408

H:「・・・柱が重なって、一本ずつに見えるね」
D:「面白いだろ?そうなるように設計されてるんだ」

H:「さっき教えてもらったことってこれ」
D:「ああ。オレも話には聞いてたが、どの石か知らなかったんだ。じゃあ大聖堂に入ろう」

Img_3370

D:「ミケランジェロ作『ピエタ』。ミケランジェロ25歳のときの作品だ」
H:「25歳・・・ふーん、あなたはあと3年しかないね」
D:「な、なんだよその言い方!オレだってオレなりに頑張ってるっての!」
H:「何も言ってないじゃない」

Img_3398

D:「カメラには収まりきらないな。写真の下の方に見える天蓋は、ベルニーニ作『ブロンズの天蓋』・・・のあたま。法王の主祭壇を覆っている。この真上にクーポラ、つまり外からも見えるあのたまねぎ型のドームがあるんだ」
H:「・・・光の入り方まで、全部計算していたのかな」
D:「天才の仕事だからな」

******

H:「たくさんの墓や祭壇があるね」
D:「ここは建築物であり、美術品であり、祈りの場であり、墓地でもあるんだ」
H:「なんとも言えない空気だ。でも・・・嫌いじゃない」

D:「グロッタには行くか?地下の歴代法王の墓だ」
H:「公開しているの?」
D:「ああ。写真は撮れないけどな。もちろん」

******

D:「歴代法王の墓が並んだ地下通路、ってとこかな」
H:「・・・静謐な空気というものがあるなら、こんな感じかもしれないね」

H:「あそこでたくさんの人が祈ってるみたいだけど」
D:「ヨハネ・パウロ2世の墓だな。2005年に亡くなった先代法王だ」
H:「・・・広く白い大理石の上に赤いバラが散っている。こんなに美しい墓は初めて見た」

******

H:「博物館と大聖堂を見たから帰るよ」
D:「本当にあっさりしてんなー。せっかくだからもう1箇所付き合えよ。すぐ近くだから」
H:「やだ」
D:「そう言うなって!恭弥もきっと気に入ると思うぜ!」

Img_3472

D:「きれいだろ?ここはカステル・サンタンジェロ。聖天使城って意味だ」
H:「・・・正面に見える、あれが城?」
D:「そーだ。ローマ歴代皇帝の墓で、要塞にも牢獄にも法王の住まいにも使われたことのある数奇な城なんだ」

H:「なんで聖天使城なんて名前なの」
D:「いい質問だ!さすがオレの生徒だな!590年にペストが大流行したとき、この城の上に天使が現れた。まもなく病は治まった、っていう伝説から来てるんだぜ!」

D:「このサンタンジェロ橋を見守る12の天使像はベルニーニの作品・・・のコピー」
H:「コピー?」
D:「オリジナルは別の場所にあるんだ。でもきれいだろ?オレの好きな場所だ!」
H:「だからさっきから妙にはしゃいでるんだね」

Img_3454

H:「ちょっとカメラ貸して」
D:「へ?初めてじゃないか写真撮るの?あの天使像が気に入ったのか?」
H:「・・・・・・」
D:「もしかして・・・、か・・・?」

Img_3480

D:「なにをかくそうこの方が!オレの初恋の人だ!」
H:「・・・・・・」
D:「どうだ、美人だろう!」
H:「・・・罰当たりにも程があるね。もう一度礼拝堂に行って、死ぬまで懺悔してきたら」
D:「ひでー!チビのときは、よくここに連れてきてもらってずーっと見上げてたんだぜ。懐かしいなー」

******

D:「リボーンに何か言われてたんだろ?オレ詳しく聞いてないんだけど」
H:「帰る前に電話しろ、とね。僕に頼みごとをするなんて、あの赤ん坊は本当に大物だよ」
D:「電話?誰にだ?」
H:「さあ、知らないよ。登録番号003とだけ聞いてる」

I=イーピン/L=ランボ

L:『あ、オレですランボです!』
H:「・・・だれ」
L:『えええ?またですか?相変わらず酷いですね!同じ守護者じゃないですか!オレのことまだ認めてくれないんですか!?』
D:「どうした恭弥?」
H:「・・・替わって。なんかうざい」

D:「もしもし?」
L:『ディーノさん!オレですランボです!』

D:「えーっと、ツナんとこの牛小僧だな?大人になってるってことは、バズーカに当たったのか?」
L:『バズーカ?いや、今はリアルにオレですよ?逆に最近あんまり10年前に呼び出されなくて寂しいなーなんて』
D:「???わりー、意味が分かんねー・・・だってリアルなチビランボはいま行方不明だろ?」
L:『ゆ、行方不明?オレが?そんなに邪魔ってことですか?ひどい・・・うう・・・うわぁぁぁぁん!!』

I:『ランボ、泣くなら替わって。私も話したい』
L:『うう・・・』
I:『もしもし、ディーノさん?お久しぶりです。イーピンです』

D:「お、ツナんとこの子だな。こっちも大人・・・か」
I:『この間は、うちの店のラーメン食べに来てくれてありがとうございました。忙しくてあまりお構いもできなくてごめんなさい』
D:「ラーメン?お、おう。美味かったぜ!(やべー全然記憶にねー・・・オレ、夢遊病とかあるのかな・・・)」

I:『それで、あの、雲雀さんいらっしゃるんですか?できれば少しお話とか・・・』
D:「おう、いま替わるぜ・・・って、あれ、恭弥の奴どこ行ったんだ?」
I:『あ、いえ、大丈夫です。師匠があんなことになってしまったし、声だけでも思ったんですけど』
D:「(???アルコバレーノの師匠に何かあったのか?でも知らないのオレだけかもしれないし聞いちゃ悪いかな)・・・元気だせよ、イーピン」
I:『はい!ありがとディーノさん!』

H:「・・・もしもし」
D:「わっ」
I:『わっ』

D:「びっくりした。いきなり取んなよ恭弥」
H:「きみ」
I:『は、はい!』
H:「いま何歳」
I:『じゅ、15です!』
H:「いま、10年前に来てるわけじゃないんだよね」
I:『え?』
H:「はいか、いいえか」
I:『は、はい!来てません!』
H:「・・・そう。わかった。それじゃ」

(プツッ・・・ツーツーツー)

L:「イーピン、顔赤いよ」
I:「雲雀さんと話しちゃったよ!やっぱり声も師匠そっくり!」
L:「良かったね、イーピン」
I:「うん。ありがと、ランボ」

L:「本当に電話が来たね。リボーンの言うとおりだった」
I:「うん。これがスタートの合図なんだもんね。じゃ、行こうか」
L:「ナポリ、だよね」
I:「そうだよ!」

******

D:「どうしたんだよ恭弥?」
H:「だいたい分かった。何が起きてるのか」
D:「へ?」
H:「獄寺隼人と山本武からの電話だけど、やっぱり僕の勘違いだったみたいだから」
D:「なんだって?」

H:「そんな電話は、なかった。彼らは行方不明になってから一度も連絡を寄越していない」
D:「はぁ?ちょっと待てよ恭弥!おまえが昨日ローマから連絡受けたって言うから、いまローマ市内も捜索させてるんだぞ!」
H:「ムダだよ。彼らはローマにはもういない」
D:「・・・おまえなぁ・・・」

******

H:「じゃあ帰るよ」
D:「せっかく来たんだからもっとゆっくりしてけばいいのに、って、そんな場合でもねーか」

D:「あいつら、無事なんだろーな・・・?」
H:「・・・どうだろうね」
D:「守護者の半分以上が消えてる。おまえも気をつけろよ」
H:「余計なお世話だよ。自分の心配したら」

D:「ボンゴレリングは絶対に外すな。飯のときも寝るときもだ」
H:「しつこいね、分かってるよ。リングの炎でしょ。もう飛行機の時間だから行くよ。さよなら」
D:「おう。気をつけてな!本当に、気をつけてな!」
H:「・・・あなたもね」

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REBORN式イタリア旅行記 2日目 【ローマ (市内~トラステヴェレ)】

2009年7月に6泊8日でイタリア旅行に行きました。
その旅の記録・・・なんですが、せっかくなので本場?REBORNキャラにイタリアを案内してもらおうというおバカ企画です。

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2日目の案内人:山本&獄寺

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Y=山本/G=獄寺

Y:「イタリア到着!だな!」
G:「・・・・・・」
Y:「獄寺の生まれた国なんだろ?ガイドよろしくな!」
G:「オレは10代目をご案内してさしあげたかったぜ・・・なんでこの野球バカと・・・ブツブツ」

Y:「オレこの間ディーノさんに連れてきてもらったばっかだなー。また来れてラッキーだけど、本当にタダでいいのか?」
G:「・・・未来のとはいえ10代目の指令だ。本部に必要経費として請求する」
Y:「そっか?ありがとな!ローマは初めてだから楽しみだ!」

******

Y:「そういえば、意外とあっさり信じるのな」
G:「ボンゴレ本部に問い合わせたが、ナイフ野郎たちは今、とりあえず処分待ちで軟禁中。外に電話を掛けられる状態じゃねーらしい」
Y:「へぇ。厳しい」
G:「厳しくねーよ。殺されないだけありがたいと思えって話だ」

G:「だから昨日の電話が10年後のナイフ野郎からのもので、これが未来の10代目の指令ってのも、あながちウソとも言い切れねー」
Y:「なるほど。獄寺ってやっぱ頭いいのな」
G:「『10年後』については、アホ牛のバズーカのこともあるしな」

******

Y:「ま、心配いらねーんじゃねーか?詳しいことは教えてくれなかったけど、小僧も関わってるみたいだし」
G:「なんだそのメモ?」
Y:「ん?小僧がくれた。指令書?っつーのか?あれやれーこれやれーって細かく書いてるぜ」
G:「!!!(リボーンさん!なぜ右腕であるオレではなく野球バカに指令を!!)」

Y:「どーした獄寺?」
G:「うっせーな・・・話しかけんじゃねーよ・・・」
Y:「参ったな。ローマは強盗とかは少ないけど、スリやひったくりは普通にいるから、獄寺の言うことよく聞いて行動しろって書いてあんだけど」
G:「・・・なに?最後のとこもう一度読め!」
Y:「え?だから獄寺の言うことよく聞いて・・・」
G:「(リボーンさん!オレに期待してくださってるんですね!)よし山本、なんでも聞け!」
Y:(獄寺がいじけてるようならこの文章読めって言われてたけど、本当に元気になったみたいで良かったなー)

Img_3076

Y:「えーっと、キング・ホテルっと。ここだな!ここからスタートだ!」
G:「このホテル前の道はシスティーナ通りスペイン広場ポポロ広場っていう、ローマの2つのランドマーク的な広場をつないでる」
Y:「へー!」

G:「見てのとおり、縦列駐車がすごいのがローマの街の特徴のひとつだ」
Y:「ぎっしり止まってるのな!すげー!」

Img_3030

G:「通りの果てにシンボルのオベリスクが見えんだろ?あそこが有名なスペイン階段のあるスペイン広場
Y:「『ローマの休日』に出てくる広場だな!」
G:「・・・おまえ見たことあんのか?」
Y:「親父が意外とあの手の映画が好きなんだよなー。オレもチビの頃に見させられた」
G:「・・・あの寿司オヤジがねえ・・・」

Img_3041

Y:「見えたからには行きたいぜってことで、スペイン広場到着だ!誰もいないのな!」
G:「まだ朝の6時だからな。夜に来てみろ、すごい人だぜ」
Y:「へー!みんな何してんだ?」
G:「だいたい若いグループかカップルだな。階段に座って酒盛りやら語り合ったりやら、いろいろだ」

Y:「スペイン階段の上の、この教会は?」
G:「トリニタ・デイ・モンティ教会。建てさせたのはフランス国王ルイ12世だ」
Y:「スペインとかフランスとか、いろいろ複雑なのな」

Img_3059 

Y:「これは、スペイン広場の少し先で見つけた石像。表情とか服のヒダとかすげーし、生きてるみてーだよな」

Img_3073

Y:「これは、フツーの家の扉についてたやつ。熊だか蛇だかよく分かんねーけど、撮ってみたぜ」

******

Y:「次は・・・テルミニ駅に行ってバスに乗れってさ」
G:「テルミニ駅はローマの主要ターミナル駅だ。北のフィレンツェや南のナポリへの鉄道も出てる」

Img_3098

G:「スペイン広場からテルミニ駅に向かう途中に共和国広場がある。これは4人の妖精をかたどったナイアディの噴水で、後ろに見えるのはサンタ・マリア・デッリ・アンジェロ教会だ。古代ローマの遺跡をもとにミケランジェロがデザインしたんだ」
Y:「ミケランジェロ・・・歴史で習った・・・ような??」
G:「また寝てやがったな。ルネサンス期を代表する偉人の一人だ、日本に帰ったら復習しやがれ!」

Img_3104

Y:「ん?本屋寄るのか?」
G:「リボーンさんの指示では、これから周遊バスに乗るんだろ?てめーは物珍しそうにキョロキョロしてりゃいーが、オレは退屈なんだよ。本でも読んでる」

Y:「libreria?これって図書館じゃねーの?」
G:「英語のlibraryに似てるが、イタリア語でlibreriaは図書館の他に本屋って意味にもなる。街中でlibreriaって看板を見たら、本屋だと思ってまず間違いねー」

G:「駅前のチケット売場でバスチケットが買える。オレは本買ってるから行って来い」
Y:「え、オレ一人でか?」
G:「ガキの使いじゃねーんだ、そんぐらいできんだろ」
Y:「お、おー。がんばってみるぜ」

******

Y:「・・・おまたせ。ふぅ、なんとか買えたぜ」
G:「おっせーんだよ」

Y:「さっきオレさ、チケット買おーとして、何種類かあるみてーだからとりあえず端まで見ようと思って歩いてたらさ」
G:「あ?」
Y:「チケット売りの兄ちゃんに『そこのジャッポネーゼ、止まりなさい!』とか言われたんだけど。拡声器で
G:「・・・拡声器かよ」
Y:「で、チケット売ってくれた」

G:「イタリア語だったろ?分かったのか?」
Y:「いや、ジャッポネーゼって日本人だよな?そこしか分かんなかったけど・・・なんとなく伝わるだろ。そーいうのって」
G:「そういう馴れ馴れしい手合いにはボッタクリ野郎もいるが、20ユーロならまぁ適正だ。ただのジョークだろ」
Y:「そっか!なんか楽しい国だな!」
G:「おら、あのバスだ。乗るぞ」

Img_3109

G:「GLTバスは観光客向けの循環バスだ。ローマで人気のある13の観光スポットを2時間程度で回れて乗り降り自由。てめーみてーな初心者には便利だろ」
Y:「ああ、そうだな!」

G:「同じような周遊バスを4社が経営してるが、GLTバスは15分に1本の割合で走ってて本数が多いのがいいところだ」
Y:「売り場の人もこれオススメって言ってたぜ。ま、いちいち疑うのも面倒だしな」
G:「会話できたのか?」
Y:「できねーけど。なんとなく分かるだろ、そーいうの」
G:「テメーはどこでも生きていけそうだな・・・」

Y:「2階建てバスだな!2階乗ろーぜ!」
G:「・・・仕方ねーな。あんまり騒ぐなよ、恥ずかしいから」
Y:「いろんな国の人が乗ってんな!」
G:「この時期は世界的に旅行シーズンだからな」

Img_3111

Y:「獄寺!すげー!なんだあれ!」
G:「乗ったときにもらった解説用イヤホンがあんだろ!なんでもオレに聞くな!」
Y:「なー、あれなんて名前?」
G:「聞いてんのか野球バカ!」

Y:「イヤホンで淡々と解説されるよか、獄寺に説明された方が分かりやすいんだよな。本場って感じがするし」
G:「・・・あれはコロッセオだ。紀元80年に完成した古代ローマの闘技場で、剣闘士や奴隷、猛獣なんかが戦った場所だ」
Y:「剣闘士か!かっこいーな!」

Y:「バスでアメリカのニュージャージー州から来たっておっさんと話したぜ。ローマの後はギリシャ、トルコ、エジプトを回って帰るんだってさ。すげーよな!」
G:「・・・また、なんとなく伝わった、のか?」
Y:「ん?そうだぜ?」

Img_3119

Y:「バスで見どころを一通り見て、次は・・・トラステヴェレに行け、だってさ?」
G:「トラステヴェレは、テヴェレ河の向こう側って意味だ。テヴェレ河はテルミニ駅スペイン広場のあるローマの中心地と、ヴァチカン市国側を分ける河だ」

Img_3212

Y:「これがテヴェレ河か!でっかい河だな!」
G:「トラステヴェレ地区は、ローマ市街よりは下町らしい感じだ。夕飯食ってくか」

Img_3210

Y:「トラステヴェレっと・・・こっちか!」
G:「そうだ」

Img_3198

Y:「イタリアのピザ、やっぱ美味いなー!」
G:「これはオレのサーモンチーズ。山本はマルゲリータだったな」

Img_3195

G:「オレのシンボル・ドクロを撮ってみたぜ。壁や戸にいろんなポスターがべたべた貼られてるし、落書きも多いけど・・・この雑っぽい雰囲気が結構落ち着くんだよな」

Img_3215

Y:「さーて腹もいっぱいになったし、市街に戻っか・・・って、ローマにピラミッドがあるぜ!」
G:「あれはピラミデっていって、紀元前12年に作られた法務官の墓だ。観光向きの地域はこのあたりまでだな」
Y:「確かに、この辺はちょっと寂しい感じだなー」

Img_3209_2

Y:「さっき駅の前通ったけど、切符買わないで改札蹴り開けて入ってく奴ら何人も見たぜ」
G:「まーな。日本ではあまり見ないだろ?別にいきなり襲い掛かってくるわけじゃねーが、適当に気をつけてろよ」
Y:「オッケー」

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Y:「にぎやかだな!祭りか?」
G:「いや、あれは・・・ポリティカルな、つまり政治的な集会って書いてあるな」
Y:「政治的な?そりゃオレらにはハードル高いな」
G:「あっちも未成年観光客に用ないだろ。行くぞ」

Img_3231

G:「ローマ市街に戻って、最後の目的地はここだな。トレヴィの泉
Y:「すげー人の数だな!」

G:「肩越しにコインを投げ入れるんだ。コイン1枚ならローマを再訪できる、2枚なら大切な人と永遠に一緒にいられる、3枚なら恋人や配偶者と別れられる」
Y:「3枚がなんかシュールだな、1枚にしとくか。10円玉でもいいのか?」
G:「・・・小銭やるからユーロにしとけ」

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Y:「もう日が暮れたな!さぁ、最後の指示だぜ」
G:「!!それナイフ野郎から電話来たときの携帯じゃねーか!!」
Y:「ああ。小僧から指令書と一緒に預かったんだ」

G:「寄こせ!着信履歴からリダイヤルして、未来のオレが右腕として10代目をお守りできてるか確かめる!」
Y:「あっこらダメだって!小僧に、指示したこと以外は絶対にいじるなって言われたんだ!」

G:「・・・リボーンさんの指示じゃ仕方ねーな・・・」
Y:「えーっと、アドレス帳を呼び出して・・・登録番号002に掛ける、っと」

H=雲雀/D=ディーノ (欠席)

H:『・・・だれ』
Y:「あれ、この声・・・もしかしてヒバリか?」
G:「はぁ?なんであいつにつながるんだよ?」

H:『・・・・・・』
Y:「あ、えっと、ヒバリ・・・だよな?並盛中の山本だけど」
H:『・・・・・・』
Y:「わかる?つか聞こえてる?」
H:『・・・・・・』
G:「なんだ?故障か?」

H:『・・・山本武だね。そこにいるのは獄寺隼人?』
Y:「わっ、びっくりした」

H:『君たち、いまどこにいるの』
Y:「へ?」
H:『学校を2週間もサボるとはいい度胸だね。行方不明だなんて何様のつもり』
Y:「へ?2週間?」

G:「おい、どーした?」
Y:「分かんねぇ・・・ヒバリの言ってる意味が全然分かんねぇ・・・」
G:「あいつが理不尽なのはいつものことだろ」
Y:「いや、そーいうんじゃなくて・・・なんか怒ってるみたいですげー怖えーし・・・」
G:「貸せ」

G:「ヒバリか?」
H:『・・・獄寺隼人』
G:「いま持ってる携帯、おまえのじゃねーだろ」
H:『・・・違うね』
G:「リボーンさんにもらった。違うか?」
H:『違わないよ。君たち、僕の質問に答える気はないみたいだね』

G:「質問?」
Y:「いまどこ、って聞かれた。さっき」
G:「ローマだよ。文句あんのか。リボーンさんのご用命だ、テメーも今すぐ来い」
H:『不思議だね。赤ん坊も跳ね馬も君も、僕に同じことを言う』

G:「跳ね馬?へなちょこ野郎か?」
H:『昨日イタリアから電話があったよ。ヴァチカンに興味があると言ったのが間違いだった』
G:「なら、来んだろーな?」
H:『さあね。気が向いたら行くよ』

(プツッ・・・ツーツーツー)

G:「・・・あの野郎、気が向いたら行くとか抜かしやがった」
Y:「あ、じゃあ来るんじゃね?」
G:「は?なんで分かんだよ」
Y:「イヤならハッキリそう言うだろ」
G:「・・・確かにな」

******

Y:「ん?もう帰んのか?ヒバリ待たねーの?」
G:「なんでオレがあいつを待つんだよ。家に通販で注文した生八ツ橋が届くんだ、10代目にお持ちするんだからな。イタリアなんてしょっちゅう来てるから珍しくもねーし」
Y:「そっか。まー、オレも部活一日休んじまったしな。帰っか」

Y:「次はツナや先輩やチビたちや女子や、みんなで来れたらいいなー」
G:「・・・そうだな」

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REBORN式イタリア旅行記 1日目 【フランクフルト~ローマ】

2009年7月に6泊8日でイタリア旅行に行きました。
その旅の記録・・・なんですが、せっかくなので本場?REBORNキャラにイタリアを案内してもらおうというおバカ企画です。

1日目の案内人:ベル&フラン

---------------------------------------------------

B=ベル/F=フラン

F:「あーあーあー。マイクテストマイクテスト。本日は晴天なりー」
B:「・・・なにしてんだよカエル」
F:「あ、センパイおはようございますー」

B:「ボイスレコーダーにデジカメ?なんだこれ?」
F:「今日なにするか聞いてないんですかー?」
B:「フランクフルト空港に行けってだけ。カエルがいるから分かるって」
F:「ミーが目印ですかー・・・」
B:「おまえっつーかカエルのかぶりものな」
F:「死ね」

B:「で、なんなの今日は」
F:「えっとー、かくかくしかじかでー」

~10分経過~

B:「・・・・・・」
F:「・・・・・・」

B:「・・・・・・」
F:「・・・・・・」

F:「・・・・・・なんかしゃべってくださいセンパーイ」
B:「おまえが一人でしゃべっとけよ。オレ帰る」
F:「ダメですよー。これも立派な任務なんですからー」
B:「どこが!?どこが任務!?オレがおまえと街歩きして写真撮って、それのどこが任務!?」
F:「ミーにキレるのはやめてくださーい」

F:「今日の担当はミーたちなんですよー」
B:「こんなん守護者どもにやらせときゃいーじゃん」
F:「あのヒトたちは別の日にやるらしいですよ」
B:「マジか」

Img_3952_2_7

F:「ってことで、ここはドイツのフランクフルト空港ですー。任務でルッス先輩と行ったときは目立って目立って本当恥ずか しかったですー暗殺部隊なのに。今日も自称王子と一緒で相当恥ずかしいですー」
B:「って、勝手に始めんな!」

F:「往生際が悪いですねー堕王子はー」
B:「王子関係ねーだろ。つか堕王子言うなチビガエル」
F:「はいはい。その調子でどんどんしゃべっちゃってくださーい」

F:「なんでドイツスタートかというと、今回は成田からの直行便ではなく、フランクフルト空港でトランジットしたからですー」
B:「なにおまえ、日本から来たの?」
F:「ミーは違いますけどー。そこつっこんだらダメですー」

B:「・・・付き合ってやるから何か奢れ」
F:「いきなりカツアゲですかー」

******

F:「でもいいですよー。ロン毛隊長の名前で領収書切って経費であげますのでー」
B:「お、いいじゃんそれ」
F:「ですよねー」

Img_3006_2

B:「美味そうなのいろいろあんじゃん♪」
F:「さすがドイツ最大の国際空港、施設は充実してますねー」

Img_3957_2

B:「奥のドーナツがオレので」
F:「手前のプレッツェルがミーのですー」

B:「航空会社どこ?」
F:「ルフトハンザ航空ですー。成田からローマまでは約13時間。遠いですねー」

******

F:「フランクフルト空港を出発、ローマのフィウミチーノ空港に向かいましたー」
B:「機内でヘンな奴に会ったよな」
F:「全然ヘンじゃないですよー。ていうかセンパイにヘンとか言われたらおしまいですー」
B:「死ね」

F:「フランクフルト→ローマ間の飛行機で、ギリシャ人の学生の人と隣の席になりましたー」
B:「オレらに話しかけてくるとか度胸あるよな」
F:「一緒にしないでくださいー。ミーは意外と道とか聞かれますしー」
B:「隙ありすぎじゃねーの?」

B:「ドイツの大学で情報工学を専攻・・・だっけか」
F:「そうですー。ISOのセミナーに参加するためにローマに行くとかー」

B:「日本語できるって言ったら『教授の話を聞きながら、漢字でノートを取って間に合うのか?』とか聞かれたぜ」
F:「教授?」
B:「・・・オレも学生と思われたんじゃね?」
F:「センパイ26のくせに落ち着きないですからねー。で、なんて答えたんですかー?」
B:「漢字はひらがなにブレイクダウンできるから大丈夫」
F:「・・・それ答えとして合ってます?」

B:「書いてくれって手帳出されたから、『遠い→とおい/TOOI/far』って書いてやったら感動してたぜ」
F:「ミーは偶然、ギリシャのミコノス島の写真の載った本を持ってましたので、見せてあげました。嬉しそうでしたよー」

B:「あと、なんかヘンなこと聞かれたな」
F:「『かっぱまる』知ってる?・・・ですよねー・・・」
B:「なに『かっぱまる』って」
F:「・・・ミーも知りません・・・」

B:「あいつに似てたな。ミルフィオーレの入江正一。あれを金髪碧眼にしてもっと明るくした感じ」
F:「・・・それもう別人じゃないですか?それに報告読んでないですね?あの人ミルフィオーレじゃなかったんですよー」
B:「そうなの?どーでもいいけど」

Img_3951_2

F:「ローマの玄関口・フィウミチーノ空港ですー。別名レオナルド・ダ・ヴィンチ空港。ミラノ国際と並ぶイタリア最大級の国際空港で、ミーたちもよく利用しまーす」

F:「入江かっぱまるさんとお別れして、ローマ市内に入りましたー。航空券とホテルだけ予約した自由旅行ですけど、空港からホテルまでのタクシーお迎えは付いてましたー。フライト後なんで楽々で良いですー」

Img_3009_2

F:「ローマは街全体が世界遺産で、普通の街並みの中に、こんな風にひょっこり尖塔や鐘楼が見えたりするんですよー」

Img_3166_2

F:「街中には広場もたくさんあって、噴水や彫像や、こういうオベリスクが建ってることが多いですー。イタリア語の『piazza ○○=○○広場』と『via ○○=○○通り』は、覚えておくと地図が読みやすいと思いますー」

******

F:「・・・センパイ?」
B:「・・・・・・」
F:「・・・・・・あの、センパイ聞いてます?」
B:「うるせーな、聞こえてるっつの」

F:「お菓子ばっか食べてないで働いてほしいんですけどー」
B:「なに、おまえもほしいの?」
F:「いりません」

B:「とりあえずおまえしゃべれ。気が向いたらネチネチつっこんでやるからさ」
F:「ネチネチはやですー」

B:「先輩命令だから」
F:「・・・(ちょっと年くってるからって偉そうにすんじゃねーよ)」
B:「ん?なんか言った?」
F:「いいえー」

B:「ウソつくな」
F:「ひたたたたた!ナイフ刺さないでくださいー!やめてー!このヒトに殺されますー!」
B:「ほっぺた引っ張っただけじゃん!絵がないからってウソ言うな」
F:「あ、バレました?」

Img_3180_2 

F:「ホテルの部屋に到着ー。キング・ホテルという小さいホテルですー。節約旅行なんで抑え目ですー」
B:「悪くないじゃん」

F:「えーと、1953年創業の趣のあるホテルですー。設備は必要最低限って感じですけど、ホテルの人の対応が良くてミーは気に入りましたー。スペイン広場が近くて、トレヴィの泉テルミニ駅も徒歩圏内ですー」
B:「オレは豪華ホテルでもいいけどな」
F:「それはプライベートでどこへでも勝手に行っちゃってくださいー。そして二度と帰ってくんな」

Img_3019_90

F:「鍵もレトロな感じでしたー。ミーはこういうの嫌いじゃないですー」

******

F:「そんな感じで、1日目はおしまいですー。本格的なローマ観光は明日からですねー」
B:「終わったの?あーダルかった」
F:「・・・アンタなにもしてないじゃないですかー」
B:「最後まで帰らず付き合ってやっただろ?王子偉すぎ」
F:「・・・・・・(もーやだ。この堕王子)」

B:「明日は誰がやるんだ?」
F:「はぁ、えーと、ボンゴレの・・・嵐の守護者のヒトと、雨の守護者のヒト、だそうですー」
B:「あのいけ好かねー奴らか」

F:「センパイは誰に対してもいけ好かないって言うじゃないですかー」
B:「当然。だってオレ」
F:「王子だもん」
B:「人のセリフ取るな」

******

F:「電話つながりましたよー」
B:「は?誰と?」
F:「だから明日の担当者ですー。あ、もしもし?」

Y=山本/G=獄寺

F:「もしもしーもしもしー?」
G:『・・・誰だテメー』
F:「フランですー。あ、覚えなくていいんでー」
G:『はぁ?電話かけてきといてなんだその態度は!こっちはリング争奪戦の祝勝会中だ、用がねーなら切るぞ!』

B:「おい、電話の相手って・・・」
F:「だから嵐の守護者のヒトと雨の守護者のヒトですってー。10年前の」
B:「・・・すげーな、おまえの電話。どうなってんの?」

G:『おい、今の声ナイフ野郎か?昨日の今日でなんで野放しなんだよ!10年前ってなんのことだ!』
F:「ベルセンパーイ。10年前にベル先輩に負けた人がウルサイですー」
G:『聞こえてんだよテメー!つかわざと聞こえるように言ってんだろ!』

B:「・・・オレが言うのもオカシイけどさ、おまえ人当たり悪すぎ。替われ」
F:「あーなにするんですかー」
B:「うるせー。寄こせ」

Y:「ちょっと替われって獄寺」
G:「あっこら、なにすんだ!返せ!」
Y:「いいから貸せって」

Y:『もしもし?』
B:「・・・もしもし」
Y:『わりーな。小僧にとにかくこの電話出ろって言われただけで、こっちなにも聞かされてねーんだわ』
B:「・・・とりあえず今すぐイタリア来いよ。隣のウルサイのには、あんたんとこのボスが10年後に出した指令だって言っといて」
Y:『へぇ、ツナが?そうなんだ?よくわかんねーけどわかったわ。サンキューな』

F:(10代目ボスの指令って?)
B:(ウソに決まってんじゃん。しししっ)
F:(うわぁ・・・ゆがんでますねー・・・)

F:「あーちょっと待ってくださいー切らないでくださいー」
B:「あ?」
F:「これ絶対言えって言われてるんですよー。もしもし?」
Y:『おー、聞こえてるぜ』

F:「明日、来てくれるかな?」
Y:『あ、そーいうことか!いいとも
B:「・・・・・・」

(プツッ・・・ツーツーツー)

Y:「一回言ってみたかったんだよなー!ところで、いまの誰だ?」
G:「・・・・・・」

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